GLP Capital Partners Limited (GCP) は2月7日、主に実物資産およびプライベート・エクイティ戦略を通じて投資するグローバルなオルタナティブ・アセット・マネジメント会社としての新たな体制を発表した。

GCPは物流、データセンター、再生可能エネルギーおよび関連テクノロジー等、これまでの注力してきた、急成長しているニューエコノミー分野を中心に投資を行っている。

GCPは、GLP Pte Ltd(GLP)が再編成された際に設立され、GLPのグローバル・ファンド・マネジメント事業はGCPに移管されると同時に、GCPは米国投資顧問会社のGLP Capital Partners LP(GLPCP)と合併した。

これらによりGCPは独立した事業体として、ファンドマネジメント事業を専業とするグローバルなオルタナティブ・アセット・マネジメント会社として形成された。

2011年にGLPのファンドマネジメント事業として発足したGCPは、10年にわたる業績や成長、商品と地域による多角化の歴史を有している。2011年以降、不動産およびプライベート・エクイティの運用資産額は年平均26%増の1,250億ドルに達し、アジアを拠点とする不動産ファンドの運用会社として最大で、世界でも第4位の規模(※)。

GLPの共同創業者で最高経営責任者のMing Mei氏は、GCPのエグゼクティブチェアマンに就任し、GLPの最高経営責任者としての役割も継続する。また、米国投資顧問会社GLPCPの最高経営責任者を務め、GLPの最高投資責任者であったAlan Yang氏は、GCPの最高経営責任者に就任する。なお、GCPは経験豊富な経営陣と、過半数が独立系である質の高い取締役会を設置している。

これに伴い、日本GLP㈱は翌2月8日、GCPの新体制についてコメントを発表した。

GCPはGLPグループ専属のファンドマネジメント会社として日本GLPの資金調達、ファンドマネジメントおよび投資運用事業を統括する。日本GLPはこれまでと同様に、次世代インフラである物流施設ならびにデータセンター、再生可能エネルギー分野における事業構築、施設開発ならびに運営の専門性を提供し、引き続き顧客の価値創造に注力していくとしている。

●日本GLP代表取締役社長の帖佐義之氏のコメント
このたび、GLPグループの新体制であるGCPについて皆様に発表できることを嬉しく思います。GLPが持つ事業構築・開発・運営と、GCPが持つ投資及び資産運用の双方の専門性と強みを補完し合い共に活動してまいります。なお、日本GLPのお客様やパートナー企業様に対する、日本GLPとの契約や社内体制、それぞれの問い合わせ先について変更はございません。GLPとGCPは、法的には別会社となりますが、今後も密接に連携しこれまでと同様の専門性とサービスを提供してまいります。日本GLPはこれからもカスタマーの多様なニーズに対応する施設開発・運営を行うとともに、地域社会の環境に配慮した施設を提供し、企業と地域の持続可能な発展の一助となれるように尽力してまいります。

2022年12月31日現在、GCPは全世界の主要な経済に投資する46のファンドを運用し、200人以上の投資専門家を含む約550人の従業員が、世界9か国31拠点で活動している。

※Preqin, "2021 Preqin Global Real Estate Report". 「2011 年から 2021 年までの不動産私募ファンドの資金調達額合計」より