(一社)日本3PL協会は1月1日、和佐見勝会長による「2023」年頭所感を以下の通り発表した。

●日本3PL協会・和佐見会長の「2023」年頭所感
令和5年の年頭にあたり、皆様方のご健康とご活躍並びに3PL業界の発展を心から祈念申し上げます。

昨年、ウイズコロナ下において下半期より日本経済は、正常化を目指しながら持ち直す傾向にあります。企業活動は徐々に回復基調にあるものの未だ先行きは不透明な状況にあります。

一方、生活環境は多様化し、社会構造も大きく変化する中で新しい過ごし方や働き方の取り組みが進められています。物流業界においては、常に情報収集と時代の変化を見極める洞察力を養うことが求められており、持続的な発展につなげていければと考えております。

育成、生産効率向上・省力化、物流DXなど課題に取り組み、活動してきました。昨年のコロナ禍、日本3PL協会は「協創と実践」を理念のもとに人材の教育・人材教育面では、「第6期日本3PL管理士講座」を開催、経営層には「トップセミナー」「3PL経営塾」など講演会を実施しました。3委員会の活動はコロナ禍でWEB方式、企業訪問等は少人数で開催を強いられましたが、当初の事業計画を実施することができました。本年も引続き本課題に取り組むとともに、新たに2024年問題、脱炭素物流、物流DXSOL、SDGsにも取り組む考えです。

3PL業界のトップ企業を目指すためには、お客様の経営に貢献し続ける価値あるサービスを提供する優秀な人財が必要不可欠です。当協会では、「日本3PL管理士講座研修委員会」、「センター改善委員会」、「センター視察委員会」、「EC物流委員会」を設置しており、それぞれの課題解決に向けた活動を行っています。

人材教育・育成には、日本3PL管理士講座を隔年に開講、物流スキルを持ったマルチスペシャリストを養成しており、センター運営に必要な業務改善スキル育成、先端技術を導入したセンター見学を実施しています。

また、急成長しているEコマースの物流DXの研究、2024年問題である労働問題・配送効率化、燃費効率の改善・電力消費改善など脱炭素物流も重要課題と位置づけています。

サプライチェーンの中での物流、特に3PL事業は皆様方のライフラインに直結している重要な社会インフラであり、安全で安定した強靭な物流を目指し、努力をしてまいりますので、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

新しい年を迎えるにあたり、本年が3PL業界にとり飛躍の年となることを祈念し、皆様方のご支援とご協力をお願い申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。