(公社)日本通信販売協会(JADMA)は8月24日、2021年度(2021年4月~2022年3月)の通信販売市場の売上高(速報値ベース)が前年比7.8%増の11兆4,600億円となり、金額ベースでは前年比8,300億円の増加となったと発表した。

通信販売市場の推移

前年は同調査開始以来初の20%以上の伸び率となったが、2021年度は例年並みの7.8%の伸び率に留まった。直近10年の平均成長率は8.5%と、マイナス成長を記録した1998年度以来、23年連続して増加傾向が続いている。

通販市場の傾向として、モール系が堅調である点、商材では家電系や家具、食品系等、昨年に引き続き在宅時間を充実させるアイテムが好調である点が挙げられる。

●2021年度通信販売市場調査の概要
・通販市場の売上高は、会員情報に加えて、同協会会員420社(調査時点)を対象に実施した「第40回通信販売企業実態調査」から得た回答の売上部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員357社の売上を加えて算出。
(調査期間:2022年6月17日~8月15日)

・推計値は衣料品や雑貨、化粧品、健康食品等の物販が中心。

・今年11月に商品別や媒体別等を分析したレポート「第40回通信販売企業実態調査報告書」として刊行予定。