丸紅ロジスティクス㈱とトランコム㈱は5月20日、両社が菓子物流における持続可能な物流を構築するため共同で発足した「菓子標準パレット化促進協議会」で、スナック・米菓系の物流におけるパレット標準化ガイドラインを作成したと発表した。
同協議会は国土交通省の令和3年度モーダルシフト等推進事業補助対象事業者としての認定を受け、スナック・米菓等の菓子業界に関わるメーカー、卸、レンタルパレット会社、物流会社合計19社が参加している。
物流業界では、トラックドライバーや労働力の不足、労働環境の改善に向けて省人化、効率化が求められており、特にスナック・米菓等の菓子物流では、軽い・嵩が張るなどの商品の特性上、バラ積み輸送が常態化し、ドライバーの荷役作業の負担、待機時間の長時間化等が課題で、2024年4月からのドライバーの時間外上限規制導入を控え、省人化、効率化は必須となってきている。このような状況下、パレット輸送化は上記課題に対する1つの解決策になると考えている。
なお、同協議会では、今年度も引き続き持続可能な物流を構築するためにパレットの共同回収、効率化・省力化の取り組み、パレット規格等のテーマについて分科会を設けて議論を行い、実施に向けた取り組みを進めていく。