クアルトリクス(合)とSAPジャパン㈱は5月16日、㈱ダイフクが、クアルトリクスの従業員エクスペリエンスソリューション「Qualtrics EmployeeXM」(クアルトリクス・エンプロイー・エックスエム)を採用したと発表した。

同社は2021年11月から、従業員エンゲージメントの向上を目的としてEmployeeXMを国内グループで本格利用開始しており、今年以降には本格的なグローバルへの展開が予定されている。また、EmployeeXMの導入はグローバルな組織コンサルティングファームであるコーン・フェリーが担当し、コンサルティングからシステム構築までを実行した。

1937年に設立されたダイフクは、物流システムを構成する機器・ソフトウェアを自社で開発・生産し、コンサルティングから設計・製作・施工・アフターサービスまで、顧客に一貫したサポート体制を提供している。同社はグループ競争力の強化を目的に、米国・中国・タイでの新工場建設による生産のローカル化の推進、北米組織再編によるグローバルでの一体経営体制の確立等、事業のグローバル化を進めてきた。

同社はその中で、グローバルベースでの「企業カルチャーの醸成」や「従業員エンゲージメントの向上」等の施策をどのように進め、グループ全体の競争力につなげていくかという課題に直面。2021年4月からの中期経営計画で、グローバルベースでの従業員エンゲージメントの向上をテーマの1つして掲げた。その推進のために必要とされたのが、従業員の「声」を収集し、その内容を分析してアクションに繋げることができるプラットフォームで、ニーズに合わせて柔軟・迅速に利用が開始できることや、グローバル展開に対応できることが求められていた。

さらにプラットフォームの導入に留まらず、従業員エンゲージメントの向上活動を継続させていくためには、経営層や管理職が使いこなすことが重要と考えられたため、豊富な実績に基づく知見やスキルを持った導入パートナーが必要とされており、そのニーズに合致するツールとして選ばれたのが、クアルトリクスの従業員エクスペリエンス管理プラットフォーム「Qualtrics EmployeeXM」だという。

同ツールを利用した「従業員エンゲージメントサーベイシステム」は、従業員体験を可視化することで、自社の強み・弱み等、職場ごとに様々な課題や気づきの把握が可能。各職場での分析結果をもとに、従業員1人ひとりが成長できる機会・能力を発揮できる職場づくりを促進する。同ツールは、国内外での豊富な実績、テンプレート、ベンチマーク比較やアクション管理の強み等が評価された。