NIPPON EXPRESSホールディングス㈱(NXHD)は6月26日、タイグループ会社のNIPPON EXPRESS LOGISTICS (THAILAND) CO.,LTD.(NXタイロジ)が、日本貨物鉄道㈱(JR貨物)が実施するタイ-ラオス間のクロスボーダー鉄道試験輸送に参画し、6月16日にタイ・チョンブリ駅で出発式を行ったことを明らかにした。

出発式の様子
出発式の様子

東南アジアでは、製造業の集積拡大や周辺国との物流活発化を背景に、安定的かつ効率的な国際輸送網の整備が進められている。中でもタイは、東南アジア有数の製造拠点として広域物流ネットワークの中核を担っており、工業地帯、港湾、国境を結ぶ交通インフラの充実が図られている。近年は、複線化や路線延伸、貨物駅整備など鉄道インフラへの投資も加速しており、環境負荷の低減や輸送手段の多様化に資する輸送モードとして貨物鉄道輸送への期待が高まっている。

一方、タイにおける貨物鉄道輸送は利用手続きや運用ルールが複雑で、荷主にとって使いやすい輸送手段としてはまだ十分に浸透していないのが現状。特に日系企業にとっては、実務面でのハードルが高く、実運用を通じた検証とサービス化に向けた取り組みが重要となっている。

そうした中、NXタイロジはJR貨物が進める東南アジアでの貨物鉄道輸送事業の検討に協力するため、今回の試験輸送に参画した。

●実証の概要
今回JR貨物が実施したタイ-ラオス間の貨物鉄道輸送の試験輸送においては、タイ国鉄(SRT)の定期貨物列車を活用し、NXグループの自社コンテナ1基を含む日系フォワーダー3社が手配したコンテナを用いて、タイ・チョンブリ駅からラオス・タナレーン・ドライポート駅までの往復輸送が行われた。NXグループのコンテナには、データロガー(※)を搭載したスチールパレット16枚を積載し、輸送中の振動などのデータ取得も行った。

【NXグループのコンテナにおける輸送】
・実施区間:タイ・チョンブリ駅-ラオス・タナレーン・ドライポート駅
・輸送距離:約650km
・輸送内容:自社コンテナを使用した往復試験輸送
・積載貨物:データロガーを搭載したスチールパレット16枚
・主な検証項目:通関、輸送品質、振動、リードタイム、輸送コスト、鉄道関連書類、運用スキーム

※温度、湿度、電圧、圧力、衝撃等の様々な環境データや物理量を、センサを通じて自動で計測し、一定期間にわたって連続記録・保存する電子計測機器