トーヨーカネツ㈱は6月25日、2026年6月22日付の会社法第370条および当社定款第25条に基づく取締役会の書面決議により、㈱ワールドリンクの全株式を取得し子会社化することを決定したほか、25日付で株式譲渡契約を締結したと発表した。
●株式取得の理由
①物流ソリューション事業の領域拡大に向けて
トーヨーカネツはグループ中期経営計画(2025~2027年度)において、「高成長事業への進化」を基本方針に掲げ、「新領域へのチャレンジ」や「新技術の獲得」を重点戦略にしている。その中で、物流センターにおける商品の入荷から出荷までの機能・プロセス全体のエンジニアリングやコンサルティングに事業領域を拡大することで、顧客の期待を超えるソリューションの提供を目指している。とりわけ同社のノウハウを活かしたWMS(倉庫管理システム)の開発及び、物流センターのみならず、前後工程のデータを連携させることにより、WMS周辺のソリューションソフトの開発を推進していく。これにより、顧客の物流DXを支援し、サプライチェーンの効率化といった新領域にも注力していく。
②ワールドリンクのグループ参画による開発体制の強化
ワールドリンクは、常駐型開発を主軸としたシステム開発体制を有し、トーヨーカネツの主要事業領域でもある生協業界への対応実績および豊富な常駐開発ノウハウを有している。
また、ワールドリンクはオフショア開発の活用に関するノウハウや、協力会社ネットワークを活用した人材確保および技術力強化に係る知見を保有しており、トーヨーカネツグループの開発リソースの拡充および開発力の向上に資するものと認識している。
さらに、ワールドリンクは既存の主要顧客との安定的な取引関係を有しており、トーヨーカネツとして受注基盤の強化にも寄与するものと考えている。
加えて、トーヨーカネツ子会社である㈱スクラムソフトウェアとワールドリンクとの連携により、両社が有する技術力および開発ノウハウの相互活用が可能となることで、トーヨーカネツグループ全体としての開発体制の高度化および製品・サービスの競争力向上が期待される。
本件は、単なる人員や組織規模の拡大にとどまるものではなく、両社の相互作用に基づくシナジーの創出を通じて、より付加価値の高いソリューション提供体制の構築に資するものとトーヨーカネツは考えている。
これらの経営資源を取り込むことにより、トーヨーカネツにおいては、顧客ニーズに応じた WMS(倉庫管理システム)の開発を一層推進するほか、WCS(倉庫制御システム)との連携および入出荷を含む前後工程とのデータ連携・システム統合の高度化を図っていく。
また、トーヨーカネツが提供するマテリアルハンドリング設備とワールドリンクのソフトウェア開発力を組み合わせることで、ハード・ソフト一体となったソリューション提供体制を強化し、既存顧客に対する付加価値の向上およびソフトウェア領域における事業拡大を推進していく。
●トーヨーカネツの物流ソリューション事業について
トーヨーカネツは「わが社は 常にすすんで よりよきものを造り 社会のために 奉仕する」を社是として、社会インフラを支える諸事業を展開している。なかでも、主力事業である物流ソリューション事業では、「ACTION FOR NEXT LOGISTICS 未来の物流システムを支えるチカラになる」をスローガンに掲げ、マテリアルハンドリングシステムを中心とした効率化・自動化ソリューションの提供により、事業領域の拡大で高成長企業へ進化することを基本方針とし、国内外のパートナー企業との連携・協業を推進している。
株式会社ワールドリンク
●異動する子会社の概要
社名:㈱ワールドリンク
所在地:埼玉県さいたま市大宮区宮町4-149-3 第8藤島ビルディング3階
代表者の役職・氏名:代表取締役 村田新一氏
事業内容:システムコンサルティング、システム開発・保守管理
資本金:1,000万円
設立年月日:2008年6月25日
大株主及び持株比率:村田新一(50%)、村田道子(50%)
売上高:4億1,900万円(2025年5月期)
●取得株式に係る議決権割合及び取得前後の議決権割合の状況
異動前の所有株式数:0株(議決権所有割合:0%)
取得株式数:1,000株
取得価格:相手先との守秘義務もあり非開示だが、適切なデューディリジェンスを実施の上、公正妥当と考えられる金額で取得している。
異動後の所有株式数:1,000株(議決権所有割合:100%)
●日程
契約締結日:2026年6月25日
株式譲渡実行日:2026年7月31日(予定)

