NIPPON EXPRESSホールディングス㈱(NXHD)は10月28日、デジタルフォワーディング(DF)サービス「e-NX Visibility」において米国内鉄道輸送のトレース機能を大幅に拡充し、2025年10月より提供を開始したと発表した。

今回の拡充により、従来は貨物の現在位置など限られた情報提供にとどまっていた鉄道輸送の状況を、出発駅での積み込みから到着駅での荷降ろしまでの全行程について、リアルタイムかつ詳細に「e-NX Visibility」上で顧客が直接確認できるようになったとしている。

●デジタルフォワーディングサービス「e-NX Visibility」
https://e-nx.nipponexpress.com/

利用画面イメージ

●「e-NX Visibility」米国内鉄道輸送のトレース機能拡充の歩み
従来、米国内の鉄道輸送では、港湾で荷揚げ後の輸送状況は船会社が提供するトレースデータに依存しており、出発駅から到着駅までの詳細な輸送履歴や位置情報をリアルタイムで把握することが困難だったほか、鉄道が遅延した場合もタイムリーな情報が得られず、迅速な対応が難しいという課題があった。

NXグループは2025年1月に、米国内鉄道輸送の現在地情報をリアルタイムで表示可能な仕組みを導入。さらに、10月からは米国内の鉄道輸送において、列車の発着時刻や貨物の積み降ろし時間等、より詳細なイベント履歴を「e-NX Visibility」の画面上で顧客が直接確認できるよう機能を拡充した。

●新機能の特徴
コンテナナンバーやB/L(船荷証券)ナンバーをキーとして輸送状況を検索することで、出発駅での積載から、到着駅での荷降ろしまでの全ての輸送履歴を時系列でタイムリーに表示する。データは、列車の到着から出発駅での積載完了時間、途中経由駅の着発時間、荷降ろし駅への到着時間、荷降ろし完了時間までを網羅している。これにより、顧客は貨物の輸送状況を、「e-NX Visibility」の画面上で、タイムリーかつ正確に把握することが可能となった。