パナソニック コネクト㈱は10月22日、同社100%子会社でサプライチェーン実行ソリューションを提供するベルギーZetesが最先端の自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)で知られるデンマークのロボティクス企業Robotize(ロボタイズ)に出資し50%の株式を取得したと発表した。
今回の戦略的投資により、Zetesは労働力不足等の大きな課題に直面する物流業界における効率化のニーズに対応する包括的なソリューションの開発が可能になるとしている。
2016年にデンマークのリュンビューに設立されたRobotizeは食品・飲料、重機、清掃設備等、様々な業界で信頼されるパートナーとして急成長を遂げてきた。同社は製造および物流環境における安全で確実、かつ自動化された資材輸送を目的としたAMRの開発を専門とし、同社のソリューションはスケーラブルで高信頼性、使いやすさに定評があり、Zetesの協調型サプライチェーンスイート(Collaborative Supply Chain Suite)を補完するものと位置づけている。
ZetesとRobotizeは機械/電子工学、優れたソフトウェアの専門家チームを擁し、高度なモビリティ、安全性、およびサプライチェーン実行アプリケーションを組み合わせた革新的なソリューションを創出していく。これにより、物流業務の効率性と生産性が向上し、労働力全体が強化され、労働力不足等の今後ますます重要性を増して行く課題を克服することができるとしている。
ZetesのRobotizeへの投資は自然な進展で、両社は人を置き換えるのではなく、テクロノジー活用で人の働く力をエンパワーし、労働力全体を強化するための付加価値ソリューションを提供するという共通の使命を持つ。
●Zetesについて
Zetesはサプライチェーンの最適化および人物識別ソリューションを専門とするテクノロジー企業。同社のサプライチェーンソリューションは企業がコネクテッドサプライチェーン全体で機動性、可視性、およびトレーサビリティを実現するのを支援するほか、同社の人識別部門は公共機関や超国家機関に対して、セキュアな身分証明書や渡航文書の発行、市民の認証を可能にし、国の登録簿や有権者リストを作成するためのソリューションを提供する。Zetesはベルギーのブリュッセル市に本社を構え、EMEAの22か国で1,300人以上の従業員を擁している。2017年にパナソニック㈱の100%子会社(現・パナソニック コネクトの連結子会社)となった。
https://www.zetes.com/
●Robotizeについて
Robotizeは工場や倉庫内での自動化された安全な物資輸送に適合した自律走行搬送ロボット(AMR)の設計と製造を専門としている。独自のGoPalR AMRソリューションは既存のインフラや日常業務への影響を最小限に抑えつつ、物品や材料を自動的かつ安全にピックアップ、輸送、納品することでイントラロジスティクスを最適化。GoPalR AMRソリューションは自動車、製薬、食品・飲料等、様々な業界で導入されている。Robotizeはデンマークのリュンビューに本社を構えている。
https://www.robotize.com/