日本郵政キャピタル㈱は10月22日、超高効率の自動倉庫を開発・提供する米国RENATUS ROBOTICS Inc.(RENATUS)へ出資を実行したと発表した。
RENATUSは世界の物流現場における労働環境をアップデートするため、完全無人の自動倉庫開発へ取り組んでおり、第1ステップとして国産・内製の統合型自動倉庫システム「RENATUS」による倉庫内無人化を手がけている。
「RENATUS」は縦横に自在に移動する高速シャトルにより、荷合わせ工程の搬送コンベヤの役割を統合した自動倉庫システム。荷合わせ工程の搬送コンベヤが不要になるため、自動倉庫システムを導入する際のコストを削減することが可能。また、敷地面積の多い搬送コンベヤが占めていた面積を、保管エリアに利用できるようになるため、倉庫の保管効率を大きく向上させることが可能としている。さらに、「ピッキング」・「集約」・「梱包」が求められていた梱包作業の工程を、ワンストップで行うことができ、効率的な人員配置も可能としている。
●出資先企業概要
会社名:RENATUS ROBOTICS Inc.
代表者:代表取締役CEO 大澤琢真氏
設立日:2022年5月27日
所在地:サンフランシスコ
HP:https://www.renatus-robotics.com/
プレス:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000096486.html
●日本郵政キャピタル シニアマネージャーの小倉祐太氏のコメント
物流業界における労働力不足は、業界全体の課題です。大量生産時代に築かれた物流網は、現代の多品種少量生産の時代には限界を迎えつつあります。RENATUS のプロダクトは、多品種少ロットの梱包や、EC物流における活用が期待されます。
今後、郊外の大規模倉庫から都市部に輸送を行う物流網から、省スペースで都市部内の倉庫や店舗を活用するケースが、日本を含むグローバルに増えていくものと考えます。こうした未来像を念頭に、郵政グループの物流網におけるRENATUSの活用を推し進めて参ります。