NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は9月27日、グループ会社のMD Logistics LLC(MD社)が、米国インディアナ州プレインフィールドの既存倉庫北側エリアを医薬品専用施設に改修し、今年10月に営業開始すると発表した。
インディアナ州は米国中西部における医薬品製造の中心地として知られ、多くの医薬品関連企業が拠点を構えている。ライフサイエンス・医薬品業界は拡大を続けており、cGMP(※)に準拠した温度管理可能な施設の必要性がかつてないほど高まっている。そのような状況に対応するため、既存倉庫の一部をcGMPに準拠した医薬品専用施設に改修する。
今回改修を行うのは、約3万7,000㎡の倉庫面積を持つ、MD社のネットワーク内最大規模の倉庫。約1万8,500㎡の北側エリアを、最先端のライフサイエンス・医薬品専用施設に改修する。同倉庫は、定温エリア(摂氏15~25℃、約1万4,784㎡)、冷蔵エリア(摂氏2~8℃、約3,716㎡)の2温度帯からなり、安全で高品質な医薬品物流サービス提供のため温度監視システムや発電機等、停電等のトラブルにも対応可能な最先端設備を備えている。改修は9月中に完了し、今年10月から営業開始予定としている。
●倉庫概要
所在地:700 Perry Rd. Plainfield, IN 46168
北側エリア面積:20万sq/ft(約1万8,581㎡)
対応温度帯:摂氏2~8℃/摂氏15~25℃(2温度帯)
主要設備:定温倉庫、冷蔵倉庫、温度監視システム、監視カメラ、アクセス制御、発電機
営業開始日:2024年10月予定
※cGMP(Current Good Manufacturing Practice):米国における医薬品やバイオ製品の製造および品質管理に関する規制基準