阪急阪神不動産㈱と㈱シーアールイー(CRE)は1月10日、シンガポールのSembcorp Development Ltd.(セムコープ デベロップメント社)(※)と共同で、Sembcorp Infra Services Pte. Ltd.(セムコープ インフラ サービス社)に出資し、今回、開発を進めてきたベトナム中部のVSIPクアンガイ工業団地とVSIPゲアン工業団地内の物流倉庫「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」と「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」が竣工したと発表した。

今回の竣工により、セムコープ インフラ サービス社を通じて運営する物流倉庫は、ベトナム北部の竣工済物件を合わせると、棟数は計10棟、総賃貸面積は約13万㎡(約4万坪)となっている。

●物件概要
名称:セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)
敷地面積:約6万100㎡(約1万8,200坪)
建物構造:1階建
棟数:3棟
賃貸面積:約3万3,600㎡(約1万200坪)
着工:2022年12月2日
竣工:2023年10月21日

名称:セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)
敷地面積:約6万8,200㎡(約2万600坪)
建物構造:1階建
棟数:3棟
賃貸面積:約3万9,400㎡(約1万1,900坪)
着工:2022年12月2日
竣工:2023年12月27日

●両物件の特徴
・各倉庫において汎用性の高い仕様(高さ9m、床荷重2.0t/㎡、1区画当たりの電力容量300KVA、機械換気設備の設置等)を採用
・1区画の賃貸面積は約3,000~5,000㎡であり、各区画の中に約200~300㎡の事務所スペースを設置
・トラックバースには、倉庫の搬出入口の床面とトラックの荷台との間に生じる段差を解消するドックレベラーを設置
・環境への配慮として、全館でLED照明を採用。また、ベトナム・グリーン・ビルディング協会の環境性能評価システム「LOTUS SILVER」の認証を取得
・セキュリティー対策として、敷地内にCCTVカメラを設置

●両物件の立地                                                                
両物件はいずれも、近年、製造業の進出が加速するベトナム中部に位置しており、下図の通り、それぞれ中部の輸出入拠点であるダナン港・ダナン空港及びクアロー港・ビン空港とアクセスが良く、広域物流拠点として至便な場所にある。このうち「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」は、2023年9月にハノイ市とゲアン省を結ぶ高速道路が開通したことから、物流拠点としての魅力がより高まっている。

立地

●竣工済物件一覧     

                                                     

※同社はシンガポール政府が所有する国際的な投資会社「Temasek Holdings(テマセクホールディングス)」の傘下の会社で、アジアにおける工業団地開発の分野で約30年にわたる経験を有している。また、同ホールディングスは、金融・通信・メディア・テクノロジー・交通・運輸・不動産・エネルギー・資源など多岐にわたる事業に投資している。