NRS㈱は12月18日、米国における化学品物流の旺盛な需要に対応するため、半導体や電池の集積基地へと成長する米国アリゾナ州に新たな総合物流拠点を2024年11月頃に開設すると発表した。

プロジェクト完成イメージ図

今回の新拠点は、アリゾナ州中南部のカサ グランデに位置しており、需要拡大が見込まれる半導体やバッテリ原材料を中心に、同社の様々な物流機能をワンストップで提供する総合物流拠点。半導体やバッテリ製造に使用される可燃性、腐食性化学物質等の危険物倉庫や高圧ガスの貯蔵所を備えている。さらに、同拠点には鉄道輸送用の引き込み線を敷設する予定。これにより、西海岸から到着する貨物のスムーズなモーダルシフトが可能となり、顧客への柔軟なサービスの提供、ストックポイントとしての国内外市場へのアクセス強化、環境に配慮した鉄道輸送によるCO2排出削減に貢献する。

●施設概要
名称:NRS LOGIOS AMERICA INC.(NRSロジオス アメリカ)
所在地:Casa Grande, Arizona, U.S.A.
敷地面積:約16万㎡
開業:2024年11月予定
設備:一般品倉庫、危険物倉庫、高圧ガス貯蔵所
   ISOタンクコンテナ置き場、ISOタンクコンテナメンテナンス
   ISOタンクコンテナ用高圧ガス(毒性ガス)貯蔵設備
   非常用発電装置
輸送事業:ISOタンクコンテナ輸送、トラック輸送
     国際複合一貫輸送、通関、鉄道輸送
対応製品:危険物、毒物劇物、高圧ガス、一般化学品
荷姿:Bottle, Can, Drum, Cylinder, IBCs, ISO tank, MEGCs等に対応