三井倉庫ホールディングス㈱は11月21日、国際会議APEC首脳会議付設の「貿易DXシンポジウム」で発表された、日本とタイ間の国際貿易プラットフォームのシステム連携を行う実証試験に三井倉庫グループが参画し、「三井倉庫SustainaLink」(※1)の機能を用いCO2排出量の算定を実施したと発表した。

本件は貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」を運営する㈱トレードワルツとの共創の取り組みとなる。

今回の実証試験では、「TradeWaltz」上に記録される、日本とタイ間での発着地や輸送重量の情報等を「三井倉庫SustainaLink」の算定システムに取り込み、割り出された輸送距離と重量に対して、GLEC frameworkに適合した排出係数を用い、トンキロ法で該当する輸送単位ごとにCO2排出量を算定(※2)した。

「三井倉庫SustainaLink」では、CO2排出原単位を精緻に設定できる国際基準に基づいた算定の仕組みをすでに構築しており、その信頼性が評価され、今回の実証試験に採用されるに至ったものと同社は認識している。

三井倉庫グループは、「社会を止めない。進化をつなぐ。」という企業パーパスのもと、今後も物流における豊富な専門知見を活かし、CO2排出量の可視化から実際の物流オペレーションを通じた削減の実行により脱炭素社会の実現に向けて貢献していくとしている。

※1:「SustainaLink」とは三井倉庫グループが提供している、物流を通じて顧客のサプライチェーンサステナビリティの実現を支援するサービス。環境、労働力、災害(BCP)の観点から、物流リスクの見える化や改善を通じて顧客のサステナブルな物流体制の構築を支援する。

●「三井倉庫SustainaLink」特設サイト
https://www.mitsui-soko.com/sustainalink/

※2:三井倉庫グループの算定方法は第三者評価機関(DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン㈱)から、ISO14064-3に基づく妥当性評価を取得している。