テックファームホールディングス㈱は8月9日、同社グループで農水産物の輸出と海外マーケティングを手がける㈱We Agriが、(独法)日本貿易振興機構(ジェトロ)が展開するEC販売プロジェクト「JAPAN MALL」で、シンガポール向けの食品輸出で連携することとなったと発表した。

We Agriが展開する日本産品の越境ECや現地小売店・レストランへの販売活動が今回の連携に繋がった。今後も、輸出業務からプロモーション等のマーケティング活動まで一貫した支援に加え、ジェトロと連携した日本産品の海外販路開拓を強化することで、We Agriの輸出取扱量の拡大へ繋げる、としている。

取引の流れ

「JAPAN MALL」は、ジェトロが世界60以上の連携先ECバイヤーに商品を紹介する輸出支援事業。参加事業者は返品リスクがなく、国内納品・円建て決済で取引が完結、複雑な輸出手続きも不要。商品のプロモーションはジェトロが連携先と共同実施し、需要を喚起することで、参加事業者は様々な国の消費者に商品を販売する機会が広がる。2021年度には全都道府県から約2,300社が登録し、延べ2,000社以上の成約があった、としている。

●「JAPAN MALL」サイト:https://www.jetro.go.jp/services/japan_mall.html

今回の選出で、We Agriはシンガポール向けの食品輸出として「JAPAN MALL」の登録商品から対象商品を選定、買取で仕入を行い、自社ECや提携先EC、店舗でプロモーションと販売活動を行う、としている。

2030年に5兆円という日本政府が掲げる農林水産物・食品の輸出目標達成に向けて、ジェトロと共に「JAPAN MALL」にて輸出にチャレンジする事業者を支援することで、輸出拡大に貢献する、としている。