米国フェデックス コーポレーションの総合航空貨物輸送子会社である米国フェデックス エクスプレスは7月29日、中国・広州白雲国際空港に置くアジア太平洋地域ハブに、新たなフェデックス・華南オペレーションセンター(OC)を開設し、広州のゲートウェイを拡張・整備する契約をGuandon Airport Group Logistics Co., Ltd.と締結したと発表した。

同センターは4万1,000㎡を超える規模となる予定で、現在の広州ゲートウェイの2倍以上に拡張し、2027年の稼働開始を目指す。中国南部の顧客が輸出する貨物を、アジア太平洋地域ハブを通してフェデックスのグローバルネットワークに繋ぐ役割を果たすほか、同ハブに到着する輸入貨物の受領と処理も行う。

同センターには、オフィス、最先端の仕分けシステム、輸送業務エリアおよび倉庫が含まれる。1時間当たり最大2万5,000個の荷物や書類を仕分けることが可能な設備を備え、現在の3倍の仕分け業務効率となる予定。さらに、最先端のテクノロジーとサステナビリティを考慮した施設設計を採用することで、環境に優しい労働環境を提供する。

フェデックスの中国における主要なゲートウェイの1つであるフェデックス アジア太平洋地域ハブ(広州白雲国際空港)は、アジアの顧客を、アンカレッジとメンフィス(米国)を経由する米国および北米ネットワーク、またパリ(フランス)とケルン(ドイツ)を経由するヨーロッパのネットワークへと繋げる。現在、アジア太平洋地域ハブでは週に210便以上のフライトを運航し、広州ゲートウェイは同ハブ施設での輸出入貨物量の約40%を扱っている。