鴻池運輸㈱は7月8日、6月29日に駐日インド大使館のSanjay Kumar Verma(サンジェイ・クマール・ヴァルマ)大使とAbhishek Goel(アビシェク・ゴエル)政治・商務担当官が、同社の鴻池技術研究所イノベーションセンター(技研IC)を視察したことを明かにした。

OSAR社との共同実験を視察する様子
右より鴻池専務、Verma大使、則竹技術革新推進部長、Goel政治・商務担当官、鶴原常務

今回の視察は、先だって同社が注力事業に位置付けているインド事業についてVerma大使とGoel政治・商務担当官へ説明した際、KONOIKEグループの技術革新・DXの取り組みを知ってもらう機会として企画提案し、実現したもの。

技研ICは2021年3月に東京レールゲートWEST棟内の同社物流拠点内の一角に開設した、最新自動化機器の開発・導入実験や、国内外のスタートアップ技術の実証実験等、物流現場における技術革新・DXを加速させるためのオープンイノベーション拠点。

視察当日は鴻池忠嗣取締役専務執行役員が、同社の「現場力」の強化や労働力不足への対応に向けた技術革新・DX 推進の意義を説明。「技術で、人が、高みを目指す」という同社の「2030年ビジョン」に則した、最新技術と現場で培われてきた職人の技術との掛け合わせによる独自の技術革新・DX の考え方や、具体的な取り組みの例として、技研ICとOSARO社で進めているピッキングロボットとAMR(自律走行搬送ロボット)の連携による倉庫自動化オペレーションの共同実験等を紹介した。

Verma大使とGoel政治・商務担当官は、同社グループの多種多様な現場に自動化機器を導入することの難しさや、実証実験で得たデータ活用方法等に関心を示し、技研ICのメンバーと活発な意見交換を交わした、としている。