㈱富士ロジテックホールディングスは6月22日、神奈川県相模原市の多機能型物流拠点「GLP ALFALINK 相模原」内に新拠点(延床：3,473坪〔1万1,481㎡〕)を設置したと発表した。
新拠点は2023年5月に竣工した「GLP ALFALINK 相模原2」内にある。家具等の大型商材の保管や受発送業務に適しているほか、佐川急便や西濃運輸の営業所が敷地内にあるため、toB、toCの双方において効率的な集荷・配送も可能で、同社は拡大するEコマース需要に対し、幅広い顧客ニーズに対応できるよう設備やシステム等を拡充し、体制を強化していくとしている。
今回、拠点を設置するGLP ALFALINK 相模原 2は高床式フロアとなっており、コンテナからの荷降ろし作業(デバンニング)が多い家具等の大型商材に適しているのが特徴。相模原市は首都圏への配送拠点として交通網が充実しており、すでに家具を中心に取り扱うEC事業者の利用が決定している。同拠点の年間売上高は約3億6,000万円を見込んでいる。
倉庫の一部には、営業時間外でも無人で荷物の受け取りや出荷ができる「置き配」バースを備えており、労働時間規制によりトラックドライバー等が不足する「2024年問題」を想定した運用が可能。これにより、夜間から早朝における納品・出荷がスムーズになり、配送業者の荷待ち時間削減に貢献できるほか、同社従業員も受け取りのために通常業務時間外に待機する必要がないため、残業時間の低減にもつながる。
㈱富士ロジテックホールディングスの神奈川地区でのEC向け事業は、アパレル関連を中心に売上高2.5億円と前年比78％増で成長している一方、家具等の大型商材の取り扱いも前年比30％増と堅調に推移しており、より幅広い商材を取り扱える体制を整えることで、多様の顧客のニーズを取り込む狙いとしている。
また、同社では独自にカスタマイズした音声式検品システムを導入したほか、自動搬送ロボットによる発送仕分けの省人化も実施する等、テック領域での投資も加速させている。特にGLP ALFALINK 相模原は1フロア運営で広域となるため、フォークリフトおよびピッキング作業者のパレット搬送の移動時間を削減するためのロボットを導入している。業務効率化と利益率改善を継続的に推進しながら、今後も顧客に寄り添ったサービスを提案していくとしている。
●新拠点概要
拠点名：神奈川事業部 ALFALINK相模原第2物流センター
所在地：神奈川県相模原市中央区田名3532-15
延床面積：3,473.29坪〔1万1,481㎡〕(建屋延床面積：2万7,437.36坪)
構造：PCaPC造／免震構造
サービス開始：2023年6月22日～
主な設備：高床1.0m、オールシャッター化、置き配バース、トラック待機場75台等
