プロロジスは6月30日、(一社)日本物流団体連合会(物流連)による「第1回日本物流大賞」において、「奨励賞」を住友林業㈱と共同で受賞したと発表した。物流施設のライフサイクル全体で排出されるGHG(温室効果ガス)排出量を定量的に把握し、最適化することで、GHG排出量の削減を実現できていることが評価された。

日本物流大賞(2026奨励賞)

同賞は、カーボンニュートラルや生産性の向上等を通じて、広く将来にわたって持続可能な物流を目指す取り組みを行った団体・企業または個人の功績を表彰する制度。

プロロジスは、国内で開発する原則すべての物流施設(※1)においてライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment:LCA)算定を導入している。算定には住友林業が販売する国際規格に対応したLCA算定ソフトウェア「One Click LCA」(※2)を使用している。「One Click LCA」は同社が日本単独代理店契約を締結したソフトウェアで、建設にかかる原材料調達から加工、輸送、建設、運用、改修、廃棄時のCO2排出量を精緻に算定できる。今回の取り組みにより、物流施設のライフサイクル全体で排出されるGHG(温室効果ガス)排出量を定量的に把握することが可能となり、資機材選定や設計・施工の最適化によるGHG排出量の削減を実現できていることが評価された。

●プロロジスのLCA算定の特長、2025年の算定結果
建築・不動産分野では、運用時の省エネ対策に加えて、建設から解体までを含むライフサイクル全体での環境負荷低減が重要視されている。国土交通省は「建築物のライフサイクルカーボンの算定・評価等を促進する制度」に関する検討会を設置し、建築物LCAの制度化に向けた検討を進めている。そうした政策動向も踏まえ、プロロジスは日本国内でLCA算定を導入し、建設段階におけるGHG排出量の把握と削減に取り組んでいる。今回の取り組みは、プロロジスがグローバルで推進するサステナビリティ戦略(※3)の取り組みの1つでもある。

算定は計画時と竣工時の2段階で実施している。計画時には、GHG排出削減対策を行わない場合の排出量を、竣工時には建設段階での削減施策を実施した結果としての排出量を算出する。竣工時のGHG排出量が、着工前の当社標準仕様を基に算出した想定排出量を下回ることを基本方針とし、建設段階(A1-A5※4)において10%の削減目標を設定している。2025年の取り組みの成果としては、3つの物流施設における建設段階(A1-A5)のLCA算定結果で最大17%の温室効果ガス排出量削減を達成した。

※1:「プロロジスアーバン東京錦糸町1」は2025年竣工物件だが、共同事業であること等を理由に算定対象としていない。
※2:欧州を中心に世界170か国で利用されており、ISO規格や欧州規格を含む80種類以上の環境認証に対応している。
※3:プロロジスは2040年までに、バリューチェーン全体(スコープ1・2・3)で温室効果ガス排出のネットゼロを目標としており、温室効果ガス削減のための様々な施策を展開している。
※4:建築物のライフサイクルアセスメント(LCA)において用いられる区分。
   A1:建材の原材料を採取・調達する段階での排出
   A2:原材料を採取地から建材の製造工場まで輸送する際の排出
   A3:原材料を加工し、建材や建設部材として製造する工程での排出
   A4:建材・部材を施工現場まで運搬する際の排出
   A5:建設現場での施工に伴う排出