㈱ミスミグループ本社は6月30日、DAIKO XTECH㈱(DXT)および㈱テクノアと業務提携した。ミスミの3,000万点超の商品データベースが、DXTおよびテクノアの生産管理システムとAPI連携する。生産材管理の基幹業務を担う生産管理システムがより便利になる購買DXによって、従来比で最大2倍の生産性向上を見込む。同サービスは、生産材を扱うEC事業者と生産管理システム事業者が、これまでの調達購買業務を革新し、新たな業界標準の構築を目指して初タッグを組んだコンソーシアムによる3社提携として実現した。
●コンソーシアムの背景
・購買現場のひっ迫と「個社DX」の限界
ミスミによると、生産材の購買業務はものづくりに欠かせないプロセスだが、取引先や品目が多岐にわたるため、マスタ整備や運用設計、データの外部連携等の技術的難易度が高く、特に人手不足・時間不足が深刻な中小企業単独でのDX推進の弊害となっていた。その背景には、生産管理システムの利用実態があると指摘。生産管理システムは、生産計画・在庫・原価管理だけでなく、機械部品や消耗品等の生産材購買を司る基幹システムだが、従来は社内業務を中心に利用されてきたため、社外への発注は未だにメールやFAXなど手作業を伴う場合が多くあった。その結果、見積依頼や回答の回収、型番・数量の転記、発注書の作成等の膨大な業務が発生する上、情報の確認や転記も繰り返される等、いわば「情報の行ったり来たり」が多発し、非効率を招いていたとしている。
・業界大手が手を取り合って生産性2倍
DXTとテクノアは生産管理システム分野で合計約4,700社の国内導入実績を持つ業界大手の事業者であり、ミスミは機械部品から消耗品まで3,000万点超の商品データベースを持つ国内有数の生産材プラットフォーム企業。共に生産材購買をめぐる顧客の悩みに触れていた3社は、業態の垣根を越え従来プロセス革新のために提携した。今回、ミスミECで取り扱う商品データベースのAPIと生産管理システムが直接接続することで、見積、注文、納品情報取得等が自動化され、購買にかかる業務時間を大幅削減する。その結果、購買部門の生産性を最大2倍にすることを見込んでおり、生まれた時間でよりコア業務に集中できるようになる。

●新サービスの特徴
①見積・発注・受入の工数を削減
DXT「rBOM」およびテクノア「TECHS-S NOA」にミスミ商品データベースがAPI連携することで、ユーザーはミスミECサイトを訪れることなく、生産管理システム上で商品データベースを参照することが可能で、価格や納期、廃番品のチェック等がスムーズに行える。
②仕分け作業を効率化
製番別やユニット別梱包にも対応しており、見積・発注・受入の業務効率化に寄与する。
③従来の操作性を維持
同サービスは「rBOM」および「TECHS-S NOA」の標準機能として搭載されるため、それらの利用事業者は最新バージョンのシステムへアップデートすることで、これまで通りの利用方法のままで新機能を利用できる。新規の運用負担や追加の手間を最小化し、現場が無理なく移行できる点も同サービスの特徴としている。

●導入計画
2026年6月30日時点で、DXTおよびテクノアの生産管理システムを利用している事業者のバージョンアップを含め、今後5年間で新たに国内1,000社超への導入を目指す。

