横浜冷凍㈱(ヨコレイ)は2月14日、静岡県焼津地区に「大井川第二物流センター(仮称)」を新設すると発表した。同日、現地で起工式が執り行われ、同社の役職員および施工関係者が出席した。

建設予定地は同社の大井川物流センターに隣接し、東名高速道路・大井川焼津藤枝スマートICや国道150号、主要な交通網に恵まれ、工業地帯や市街地に近接している等、海・陸をつなぐ重要な物流拠点となっている。
また、東京や名古屋等の大消費地に魚を運ぶのに便利な東京~大阪間では、その中間点に位置している東海エリアに立地する物流拠点へのニーズが高まっている地域の1つ。

同社は1988年に大井川物流センターをヨコレイ唯一のマグロ専用冷蔵倉庫として操業。同地区において保管倉庫が逼迫していることから、今回顧客の強いニーズに応えるため、隣接地に新センターを建設する運びとなった。
同センターのコンセプトは、省力化・省人化に特化した同社国内2センター目となる全自動倉庫。同社初のセミ超(-45℃)全自動ラック倉庫になる。
省力・省人化として、パレタイジングロボット4機導入、バラ積み入庫貨物の仕分け及びパレット積みを完全自動化、パレット積みされた貨物は自動ラック倉庫へ自動搬送できるシステムを採用する。省エネ化の取り組みの1つとして、太陽光発電システムと自立式パワーコンディショナ、リチウムイオン蓄電池も導入し、BCP対策も講じている。
施主挨拶で、同社の吉川俊雄会長が出席者へ感謝の意を表し、「当社の創業から、焼津・清水地区へ約37年ぶりとなる歴史を語り、取引先様より加工品の流通増加及び運送合理化が問われる中、製品保管が出来る倉庫の不足等もあり今回着工に至った。時代に沿った、環境配慮・BCP対策も講じ、省力化・省人化された次世代冷蔵倉庫として、マイナス45℃温度帯では同社初となるパレタイジングロボットと自動ラック倉庫の組み合わせにより、貨物の仕分け作業、検品、庫内への搬入まで無人化、かつスピーディに行うことが可能になる。新センターに関しては、製品を主体に保管することにより、逼迫し続ける同地区において一助になると確信しております」と述べた。

●拠点概要
拠点名称:大井川第二物流センター(仮称)
工期:2024年12月~2026年10月末予定
住所:静岡県焼津市飯淵1265-1
構造:鉄筋コンクリート造 階層1階 自動ラック倉庫
敷地面積:3,566.45㎡(1,078.85坪)
延床面積:3,007.13㎡(909.65坪)
建築面積:2,420.68㎡(732.25坪)
収容能力:5,954.21t(全自動ラック倉庫「SF2級-45℃」)
主な設備:全自動ラック倉庫、パレタイジングロボット4機導入、低GWP冷却設備、屋上太陽光発電システム(242kW)、自立式パワーコンディショナーシステム、リチウムイオン蓄電池(106kWh)、ジェネレーター連結システム(BCP対策)等
竣工:2026年11月予定