プラスオートメーション㈱(+A)は2月17日、越境ECプラットフォーム「Doorzo(任意門)」を運営するSIG Service㈱(SIG)の物流倉庫において、ロボティクス自動倉庫「AirRob(エアロボ)」を2025年1月に稼働開始したことを明らかにした。

「Doorzo」は120か国400万人以上のユーザーが利用する越境ECプラットフォームで、複数の国内ECサイトと提携し、日本の商品を海外に発送する代理購入サービスを提供している。これまではt-Sort 3Dとt-Sort sd5の連動運用、高さ2mの保管棚を使用していたが、事業成長に伴い商品保管能力が不足し、よりスペース効率の高い新たな保管ソリューション導入を検討していた。

AirRobの導入により、従来の保管棚エリアは1万トートが保管可能な5mの高密度ケース自動倉庫に置き換わったとしている。AirRobはマルチステーション、フロアボット、クレーンの増台により簡単に処理能力を向上できる特徴を有しているが、今回の案件はまず保管ラック2列あたり4台のクレーンを配置したことでSIG が求める高処理能力も実現した。

AirRobで高密度保管と入出荷管理をし、トータルピックした商品を荷姿や保管期間により3DかAGVで仕分ける。

今回の導入の決め手は業務効率の向上に加えて、①機構拡張や連携にt-Sortの既存システムが有効活用できる。②+Aに運用設計からメンテナンスまで依頼できる。③契約から運用開始までわずか3か月という短リードタイム、の3点だった。

●「AirRob」の特長
「AirRob」は従来の自動倉庫と比較してレイアウトの自由度が高い保管ソリューション。倉庫のフロアの形状や天井の高さに合わせた設計が可能で、防火区画を跨ぐことも可能。ラック間のクリアランスやステーション設置スペースが小さく、倉庫スペースをフル活用することができる。600トート/時間/ステーションのピッキングを実現する。従来の自動倉庫導入のハードルを下げ、多くの顧客の物流現場の作業効率化を推進するソリューションとしている。
https://plus-automation.com/robot-service/airrob/

●SIG Service㈱概要
国内の複数のECサイトと提携し、アプリとWebサイトを通じて、日本商品の海外発送、カスタマーサポート、商品ページの自動翻訳、決済代行等、高品質な越境EC体験を提供している。
https://sig-service.co.jp/