アサヒロジスティクス㈱は2月3日、2026年2月(予定)に大阪府茨木市に物流センターを新規開設すると発表した。関西での配送・倉庫の両機能を持つ物流センターの開設は、同社初(※1)としている。1月28日に同社は設立70周年を迎え、新たなステップとして「次の10年に向けて東日本から中部・関西もカバーできる体制を構築する」ことを目指し、東日本と関西を結ぶ機能を構築することで、安定した物流の提供に幅広く貢献することを目的としている。

※1:配送機能のみを保有する営業所は現在、大阪府、兵庫県に計3か所。

建物イメージ(提供:日本GLP㈱)
新センター概要

●新センター開設の背景と目的
同社は1945年(昭和20年)の創業以来、食品物流に特化し、関東を中心に事業を展開。その後、東日本大震災を機に東日本全域の物流インフラの拡充を目指し、2024年4月の経営計画発表会では「2028年度までに東日本全域の食と農を支える物流インフラを確立し、東名阪をつなぐ機能を強化しよう!」を中期経営ビジョンとして掲げ、機能の強化を進めている。現在、同社では関東、信越、東北に自社設備である共配センター(※2)を構え、それらをつなぐ共配網の整備を行うことで、東日本全域をカバーできる体制を構築してきた。今回の新センターの開設により、東日本と関西をつなぎ、より幅広いエリアでの安定した物流の提供を可能にするという。

※2:共配センター…複数の顧客の商品を集約し、同じ車両で配送しているセンター。同社では現在、11か所の共配センターを構えており、それらのセンターをつなぐ共配ネットワークを構築することにより、より効率の良い物流の提案が可能となる。