霞ヶ関キャピタル㈱は9月30日、JA三井リース建物㈱と共同開発を進めてきた冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH所沢Ⅰ」が竣工したと発表した。併せて、同社がSREホールディングス㈱と設立したX NETWORK㈱が提供する冷凍保管サービス「COLD X NETWORK」が同施設から導入され、2024年10月以降、順次サービスを展開する。

「LOGI FLAG TECH所沢Ⅰ」外観

●「LOGI FLAG TECH所沢Ⅰ」について
霞ヶ関キャピタルは2020年の物流事業参入以来、冷凍食品の国内消費量増加による冷凍冷蔵倉庫の需要拡大と2030年のフロン規制を見据えて、冷凍冷蔵倉庫を中心に企画・開発を進め、直近では2024年問題に起因するトラックドライバー不足、就業者の高齢化等の物流業界における労働力不足や、-25℃にも達することもある冷凍温度帯での過酷な就労環境の改善にも対応するため、新しい物流ソリューションを実現する手段の1つとして、「自動化」の要素を加えた冷凍自動倉庫の開発にも注力している。

同施設は同社が企画・開発する冷凍自動倉庫の第1号案件で、同社連結子会社のX NETWORK社がテナントとして入居する。X NETWORK社では、季節要因等による荷主の需要変動に応じて短期間から長期間まで、柔軟にパレット単位で冷凍荷物の保管が可能となる冷凍保管サービス「COLD X NETWORK」を提供し、冷凍自動倉庫等における保管スペースの確認・予約や入出庫・在庫管理の効率化を実現していくとしている。

なお、「COLD X NETWORK」の第1号案件となる「LOGI FLAG TECH所沢Ⅰ」においては、冷凍自動倉庫内の容量の約半分である2,000パレット分の荷物を約5年間、SBSゼンツウ㈱から寄託を受ける予定を明らかにしている。

●施設概要
物件名:LOGI FLAG TECH所沢Ⅰ
所在地:埼玉県入間郡三芳町竹間沢東13-6
交通:関越自動車道・所沢ICより約3km
東武東上線柳瀬川駅より約1.2km
テナント名:X NETWORK㈱
延床面積(※):9,621.97㎡(2,910.64坪)
敷地面積:4,792.09㎡(1,449.60坪)※実測
構造:鉄骨造(一部 鉄骨鉄筋コンクリート造)、地上2階建
設計:日本建設㈱ 東京支店一級建築士事務所、㈱IHI物流産業システム
施工:日本建設㈱ 東京支店、㈱IHI物流産業システム
スペック:冷凍自動倉庫(4,190パレット収納可)、ノンフロン(自然冷媒)採用、太陽光パネル設置
プロパティマネジメント会社:霞ヶ関キャピタル㈱
評価認証:CASBEE建築評価認証Aランク取得、BELS認証(ZEB Ready)取得

※自動倉庫は吹き抜け構造で床がないため、延床面積には仮想床の面積を記載。

●「COLD X NETWORK」
https://x-network.co.jp

COLD X NETWORK(コールドクロスネットワーク)という名称は、中心の「X(クロス)」にテクノロジーの力で新しい道を切り開いていく意思を込め、「冷凍冷蔵倉庫(COLD)」と「荷主」をつないでいく(NETWORK)というサービスコンセプトを表現している。ニーズの高まりを見せる冷凍冷蔵物流において、日本全国の冷凍冷蔵ネットワークを構築していくほか、物流業界全体の効率化・最適化をリードするサービスの提供を目指している。

●SREホールディングス㈱ 常務執行役員の泉晃氏のコメント
COLD X NETWORK の取り組みが物流業界を大きく変えることを期待しています。このような革新的な取り組みについて、SRE のテクノロジーや DX のノウハウを活用し、共に推進できますことを楽しみにしております。