㈱シーアールイー(CRE)は8月7日、千葉県成田市で開発を進めている物流施設「ロジスクエア成田」について関係者出席の上地鎮祭を執り行い、同日着工した。

なお、「ロジスクエア成田」は、着工前に国内大手物流企業と1棟全体の賃貸借が確定しており、当該テナント企業の専用センターとして2024年5月の竣工を目指し、建設を進めているとしている。

「ロジスクエア成田」完成イメージ


今回の開発予定地は、東関東自動車道・成田ICより約7.2km、大栄ICより約6.8km、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)・下総ICより約7.6kmに立地しているほか、成田国際空港の貨物地区の出入口からも約 6.0kmの距離に位置しており、東関東自動車道及び圏央道を利用した関東一円への航空貨物の配送拠点としてのニーズを満たす立地になる。

今後、成田国際空港では滑走路の新設及び延伸も計画されており、航空貨物の取扱量の増加も見込まれるほか、交通利便性の面においては同開発予定地の至近にある大栄JCTより松尾横芝ICへの圏央道の延伸計画(同開発予定地の至近に新たなインターチェンジの開設も予定)もあり、より一層利便性が高まっていくことが見込まれているとしている。


建物計画は、平屋建ての延べ面積1万7,972.74㎡(5,436.75)の物流施設として開発される。施設のマスタープランとして、トラックバースを南北両面に配置しており、北側には大型トラック29台が同時接車可能な高床トラックバースを設け、南側は大型庇を設けた低床トラックバースとすることで、多種多様な入出庫オペレーションが可能な汎用性の高い施設計画となっているとしている。

場内の安全性向上を図るため車両動線はワンウェイとしており、さらにドライバーの負担軽減のために10台分の大型トラック待機スペースを計画、通勤利便性向上のために95台分の乗用車駐車場を用意している。

倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は2.5t/㎡、有効高さは5.5m以上、照度は平均300ルクス以上、さらに倉庫内全面に空調を実装することで庫内就業環境の向上に寄与する計画としている。

環境対策としては、全館LED照明、人感センサ、節水型衛生器具を計画する等、環境や省エネルギーに配慮した施設計画として、BELS評価、CASBEE-建築(新築)を取得予定。また、㈱エンバイオ C・エナジー(※1)にて太陽光発電システムの導入を予定しており、本物件屋根に設置する太陽光パネルにて発電した自然エネルギーを本物件において自家消費する計画としている。

※1:同社および㈱エンバイオ・ホールディングスとの共同出資により、2021年9月に設立したグリーン電力供給を主な事業とする新会社

●開発プロジェクト概要
施設名称:ロジスクエア成田
所在地:千葉県成田市吉岡
敷地面積:3万1,716.38㎡(9,594.20坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 平屋建て
延ベ面積:1万7,972.74㎡(5,436.75坪)(予定)
着工:2023年8月8日
竣工:2024年5月(予定)
設計施工:㈱ピーエス三菱