日本GLP㈱は6月8日、「GLP ALFALINK相模原2」が竣工し、竣工式を執り行った。

それに伴い、「ALFALINK」ブランド第1弾として「GLP ALFALINK相模原」全4棟、総延床面積67万5,136.43㎡が完成し、全棟一体で満床となり、稼働を開始した。「GLP ALFALINK相模原」の総投資額は1,500億円以上。

「GLP ALFALINK相模原」鳥瞰

≪1≫GLP ALFALINK相模原2
「GLP ALFALINK相模原2」は延床面積9万470.59㎡の先進的マルチテナント型物流施設。2 階のサブエントランスから「GLP ALFALINK相模原」の共用棟「リング」へと直接つながるブリッジを設け、アメニティ施設を整備することで働く環境の快適性の向上や雇用の安定を図るほか、人々の交流や新たなビジネスの創出を促す。

「GLP ALFALINK相模原2」外観

●「GLP ALFALINK相模原2」の特長
・倉庫エリアの防火区画を全てシャッターとし、レイアウトや動線、マテハン設備の導入に対して高いフレキシビリティを確保。
・2024年問題に向け、カスタマー企業の生産性向上のニーズに対応して、従業員の不在時にも荷物の積み降ろしができる置き配バースを導入。荷受け・荷待ち時間を短縮することにより、トラック待機問題の解消、輸送コストの削減と効率化を促進。
・各事務所スペースのドアには非接触ドアを導入。
・顔認証による入館システムを導入し、高いセキュリティレベルを確保。
・施設一部に大型シーリングファン、高断熱素材を用い、快適な就労環境を提供。
・休憩室にはオンラインミーティングの際等に活用できるワークブースを設置し、快適な労働環境を提供。

共用棟「リング」から見た外観
1階エントランスホール
倉庫エリア
貸会議室

休憩スペース
ラウンジスペース

●施設概要
施設名:「GLP ALFALINK相模原2」
所在地:神奈川県相模原市中央区田名字白雨台3532-15
敷地面積:3万8,751.93㎡
延床面積:9万470.59㎡
構造:地上6階建て、免震・PC造
着工:2021年11月
竣工:2023年5月末
認証取得:LEEDゴールド認証(予定)、ZEB認証取得済み

≪2≫「GLP ALFALINK相模原」全棟竣工
「GLP ALFALINK相模原」は総敷地面積約30万㎡、総延床面積約68万㎡で、今回竣工とともに全棟一体で満床となり、稼働を開始した。

「ALFALINK」は「Open Hub」「Integrated Chain」「Shared Solution」をコンセプトとした「創造連鎖する物流プラットフォーム」。本コンセプトに基づき、最先端の設備やサービスを提供し、業界に先駆けたビジネス共創と地域共生の取り組みを促進することで、物流施設の進化、物流業界の認知そして地位向上への貢献を目指している。

●「GLP ALFALINK相模原」全景ドローン映像
https://www.youtube.com/watch?v=bildwO3OM4g

「GLP ALFALINK相模原」

●入居企業の共創を育むカスタマー連携
日本GLPは、入居企業同士での共創を生み出す取り組みを積極的に推進しています。300 社以上で構成される「GLPコンシェルジュパートナー」がいるGLPコンシェルジュ[※1]では、課題に応じて最適なソリューションを提供可能な企業を選定して紹介し、物流に携わる企業の様々な課題をワンストップで解決・支援している。より多様化する物流業界の課題や悩みに応え、ビジネスをサポートし、施設開発のハードだけではなく、コンシェルジュサービスのソフトの両面から顧客の課題解決に貢献しており、「GLP ALFALINK相模原」でもGLPコンシェルジュの利用が広がっている。

「GLP ALFALINK相模原」に入居するカスタマーの一部(50音順)

「GLP ALFALINK相模原」の施設内で事業を展開する企業は30社以上、館内総従業員数は約5,000人。「GLP ALFALINK相模原1」にターミナル機能を有しており、施設に入居する企業は本ターミナルを利用することで荷物の出荷・集荷の効率化が可能で、物流施設として活用のほか、工場用途や研修施設、冷凍冷蔵倉庫、オフィスとして利用されている。また、施設内の雇用をサポートする人材派遣会社も入居し、多様な企業のビジネスを施設全体でサポートしている。さらに、入居企業同士の交流の場を定期的に設け、ビジネス上での課題やニーズを共有し、企業同士のビジネスマッチングを促す共創の場を提供している。

「GLP ALFALINK 相模原」では、入居企業の共創を育むため、カスタマーと連携し、様々な取り組みを実施している。「GLP ALFALINK 相模原」の運営を共に考えるカスタマー連絡協議会を定期的に開催するほか、物流事業の人材育成という同じ課題を持つカスタマーを対象に研修や交流会を実施している。また、日本GLPの多種多様な外部パートナーネットワークと連携し、カスタマーが抱える物流課題の解決に向けた新しい物流ソリューションを提供する機会を積極的に設けている。日々の防火・防災・交通安全対策にも共に取り組み、災害訓練や地域の小学生を対象とした交通安全教室をカスタマーと共同開催している。

定期的に開催するカスタマー連絡協議会
入居企業の垣根を越えて開催する、就業者を対象とした研修・交流会

●地域コミュニケ―ション
施設を開放するということにとどまらず、地域コミュニティ創造に向けて入居企業、パー
トナー企業、自治会等と協働し様々な取り組みに挑戦してきた。2021年11月に実施した街びらきイベントを皮切りに、小学生向けの物流施設見学会のほか、1,000名近い地域住民・施設就業者が参加した「ALFALINK相模原サマーフェスタ2022」等、「GLP ALFALINK 相模原」を場として、地域住民が自主的に取り組んだ活動を含め、地域住民・施設就業者向けにこれまで約230件[※2] のコミュニティイベントを開催した。現在では、各地域団体や地域コミュニティ、また、入居テナントをはじめとするパートナー企業が主体となり、新たなコミュニティが創られ、新たな繋がりが連鎖的に広がっていく、サステナブルな地域共生の枠組みの形成が進行している。

第42回「さがみ風っ子展」の会場となった「GLP ALFALINK相模原」リング棟

※1:GLPコンシェルジュは、物流に携わる企業のさまざまな課題をワンストップで解決・支援するサービス。
https://www.glp.com/jp/topics/press/661/

※2:2022年6月8日現在。