鴻池運輸㈱は3月7日、埼玉県越谷市で開設準備を進めていた冷凍・冷蔵食品の保管・配送拠点となる新冷凍・冷蔵倉庫を、2月16日より稼働開始したことを明らかにした(※1)。

新倉庫は、既存の越谷定温流通センター内に立地する普通倉庫2棟を統合し、冷凍・冷蔵倉庫に建て替えたもの(※2)。

越谷定温流通センター新倉庫外観

新倉庫開設を機に、近郊の定温流通センター3拠点(※3)の業務を顧客の業種・業態に応じて再編することで、鴻池運輸の定温物流サービス(※4)を強化する。

※1:関連報道発表2022年8月30日:https://ssl4.eir-parts.net/doc/9025/tdnet/2177402/00.pdf
※2:越谷定温流通センター内の既存の冷凍・冷蔵倉庫1棟は自社倉庫、新設の冷凍・冷蔵倉庫は賃借倉庫となる。
※3:近郊の2拠点は、関東定温流通センター(埼玉県北葛飾郡)、浦和定温流通センター(埼玉県さいたま市)。
※4:鴻池運輸Webサイト「定温物流サービス紹介」:https://www.konoike.net/lineup/temperature.html

今回の新冷凍・冷蔵倉庫の開設は、冷凍やチルド加工食品の需要拡大に対応するもので、新倉庫は主に市販の冷凍・冷蔵食品を取り扱う。

また、近郊3拠点の業務再編は、各拠点の担う役割・機能を、顧客の業種や業態、ニーズに最適化するほか、各拠点の運営効率化を目的として、①越谷定温流通センター:市販の冷凍・冷蔵食品の保管・配送、②関東定温流通センター:共同配送(※5)、③浦和定温流通センター:チルド飲料および外食向け食材の保管・配送業務――にそれぞれ再編・集約するもの。

これらは鴻池運輸が進める「中期経営計画」(2023年3月期~2025年3月期)の「収益力の向上」に向けた具現化の1つ。

※5:複数企業の商品を同じトラックやコンテナ等に積み込み輸送すること。

●越谷定温流通センター新倉庫の概要と特徴
[新冷凍・冷蔵倉庫/既存冷凍・冷蔵倉庫/越谷定温流通センター全体]
延床面積:1万6,812㎡/2,937㎡/1万9,749㎡
規模:RCS4階建/鉄骨造2階建/―
特徴:ドックシェルター16基、垂直搬送機3基、エレベーター1基/ドックシェルター14基、垂直搬送機1基、エレベーター1基/―
稼働:2023年2月16日/―/―
取扱品:市販の冷凍・冷蔵食品
所在地:埼玉県越谷市流通団地 2-3-4