鴻池運輸㈱は8月30日、埼玉県越谷市に冷凍・冷蔵食品の保管・配送拠点となる冷凍・冷蔵倉庫を2023年2月に開設すると発表した。
新倉庫は既存の越谷定温流通センター内に立地している冷凍・冷蔵倉庫1棟、普通倉庫2棟のうち、普通倉庫2棟を冷凍・冷蔵倉庫に建て替えて、2023年2月に稼働する予定（※1）。
今回の新倉庫開設を機に、近郊冷凍・冷蔵倉庫3拠点（※2）の業務を顧客の業種・業態に応じて再編することで、鴻池運輸の定温物流サービス（※3）を強化する。
※1：既存の冷凍・冷蔵倉庫は自社倉庫、新設の冷凍・冷蔵倉庫は賃借倉庫。
※2：越谷定温流通センター以外の2拠点は、関東定温流通センター(埼玉県北葛飾郡)、浦和定温流通センター(埼玉県さいたま市)を指す。
※3：鴻池運輸「定温物流サービス紹介」
https://www.konoike.net/lineup/temperature.html
今回の開設・再編は、コロナ禍における巣ごもり需要や在宅勤務の増加等により、独身や高齢者世帯層を中心に増大する冷凍やチルド加工食品の需要への対応を強化することを目的としており、埼玉県越谷市内の越谷定温流通センター内の普通倉庫を、現状の約2.7倍となる延床面積1万6,812㎡の冷凍・冷蔵倉庫に建て替えるもの。既存の冷凍・冷蔵倉庫と合わせると越谷定温流通センター全体では、延床面積1万9,749㎡となる。主に市販の冷凍・冷蔵食品を取り扱う予定。
また、近郊3拠点の業務再編は、各拠点の担う役割・機能を顧客ニーズに最適化するほか、各拠点の運営効率化を目的として、
①越谷定温流通センター：市販の冷凍・冷蔵食品の保管・配送
②関東定温流通センター：共同配送（※4）
③浦和定温流通センター：チルド飲料の保管・配送業務
にそれぞれ再編・集約する。
※4：複数企業の商品を同じトラックやコンテナ等に積み込み輸送すること。
なお、今回の倉庫新設および、埼玉県内定温流通センター3拠点の業務再編は、鴻池運輸が進める「中期経営計画」（2023年3月期～2025年3月期）の「収益力の向上」に向けた具現化の1つになる。
●越谷定温流通センター新倉庫の概要と特徴
■越谷定温流通センター現状と冷凍・冷蔵倉庫新設後
