つがる弘前農業協同組合(JAつがる弘前)、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱のグループ会社である日本通運㈱、日本貨物鉄道㈱(JR貨物)および㈱T2の4社は10月7日、10月13日より自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて青森県産りんごを輸送する「モーダルコンビネーション」の実証を東北-関西間で開始すると発表した。
同実証は、自動運転トラックによる青果物の輸送としては国内初(※1)の事例となる。今後、4社は複数回の実証を通じて輸送品質への影響等を検証し、定期輸送に向けた検討を進めていく。

トラックドライバー不足が深刻化する中、トラック・鉄道・船舶・航空機など複数の輸送手段を組み合わせる「モーダルコンビネーション」は、持続可能な物流を実現する手法の1つとして期待されている。これを受けて、全国ネットワークで貨物鉄道輸送を担うJR貨物と、2027年度以降にレベル4(※2)自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指すT2は、貨物鉄道とT2が開発したレベル2(※3)自動運転トラックを組み合わせたモーダルコンビネーションを2025年より開始した(※4)。
JAつがる弘前が今回の取り組みに新たに参画し、その輸送を請け負っている日本通運、JR貨物およびT2の4社で、2026年10月13日~15日の期間、青森県から大阪府までの約1,200kmの区間で青森県産りんごを輸送するモーダルコンビネーションの実証を実施する。
青果物をめぐっては、特定の生産地から全国への長距離輸送が少なくなく、将来的なトラックドライバー不足や予測不可能な災害の発生等により、既存の物流体制が維持できるかが課題となっている。
今回輸送する青森県産のりんごも国内消費分の半数を占め、現在、全国への長距離輸送はトラックや貨物鉄道の利用を中心としていることから、今回の実証を通じて、その行程に自動運転トラックを組み込むことで、輸送モードの多様化や省力化を図り、持続可能な物流体制の構築につながるかを検証する。


今回の実証では、JR貨物とT2で共同開発した31フィート共用コンテナ(※5)を用いて、▼青森県弘前市のJAつがる弘前から東青森駅(青森県)までを日本通運の通常のトラック、▼東青森駅から隅田川駅(東京都)までをJR貨物の貨物列車、▼隅田川駅から百済貨物ターミナル駅(大阪府)までをT2のレベル2自動運転トラック(安全確保が必要な状況等ではドライバーが一時的に運転操作)、▼百済貨物ターミナル駅から大阪市内の納品を日本通運が担う。
自動運転トラックを組み込むオペレーションの有効性のほか、今回、自動運転トラックで青果物を輸送する国内初の事例のため、輸送品質への影響を検証する。今後、レベル4を見据えて4社で実証を重ね、T2が実証を経た企業に提供する定期的な輸送サービス(「商用運行」)への移行に向けた検討を進めていく。
※1:国内で自動運転トラックを用いた輸送事業者が青果物を輸送する事例として。2026年10月7日時点のWEB調査。T2調べ
※2:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態
※3:ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
※4:本件に関するニュースリリース:https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/sites/holdings/ja/files/202605/20250623-1.pdf
※5:モーダルコンビネーションの際に貨物列車からT2のトラックへ直接載せ替えが可能な共同コンテナ
https://note.com/t2_auto/n/n5230d792147f

