佐川急便㈱は7月10日、今春からスズキ㈱、ダイハツ工業㈱、トヨタ自動車㈱の3社が共同開発したEVシステム搭載の軽EVを導入したことを明らかにした。

なお、同取組は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金補助金を一部活用して導入したもの。

同社は近年、増加し続ける宅配便に対応するため、顧客に荷物を届ける最後の区間「ラストワンマイル」を担う軽自動車のEV化に取り組んでおり、今後も同車両の導入台数を順次拡大していく予定。こうしたEVの導入は、単に走行中のCO2排出を削減するための取り組みにとどまらず、

導入を進めている軽EV

●軽EVの特徴
①静かな街づくりへの貢献
EVは走行音が静かなため、住宅地や夜間の配送でも周囲への騒音を抑え、街の静けさを守ることができる。

②ドライバーの労働環境向上
休憩時にエアコンを稼働させたままでもエンジン音や揺れがないため、静かで快適に十分な休息を取りやすくなり、疲労の軽減にもつながる。

③荷崩れ防止
EVは発進や加速が滑らかで安定しているため走行中の揺れが少なく、荷室内で荷物が倒れたり、ぶつかり合ったりする「荷崩れ」のリスクを抑えることができる。

④災害時には“電気”も届ける
EVは、「走る蓄電池」という役割も持っている。災害時には大型車両が入れない地域にも小回りの利く軽自動車としての特徴を生かし、「電気」を届けることが可能。

車内にAC100V(最大1500W)のコンセントを装備

佐川急便は、物流という重要な社会インフラを担う企業として、脱炭素社会の実現に向けた様々な取り組みを行っており、その1つが「環境対応車」の導入。業界に先駆けて1990年代から導入を開始したCNG(天然ガス)トラックをはじめ、EVトラックやFCV(燃料電池)トラック、CO2の排出量が少ないハイブリッドトラック等、その保有台数は現在2万台を超えている。環境負荷の低減に努めながら、日々確実に顧客のもとへ荷物を届けており、同社はその両立を目指している。

FCV(燃料電池)トラック
EVトラック

ハイブリッドトラック
CNG(天然ガス)トラック