㈱東京流通センター(TRC)は7月10日、同社を拠点とする「平和島自動運転協議会」が7月3日にこれまでの物流領域に続き、新たに住民や就業者の移動の課題解決を目的とし、大田区およびnewmo㈱を発起人とする「公共交通ワーキンググループ(WG)」を発足したと発表した。

同WGは、自動運転タクシー等の自動運転技術とTRC構内をはじめとする臨海部の実証フィールドや同協議会のネットワークを活用した次世代公共交通の社会実装を通じて、バスやタクシー等多様な交通手段のベストミックスを追求し、より利便性の高い持続可能な地域公共交通の実現を目指す。

同協議会は2025年5月の発足以来、物流業界が直面する「2024年問題」の解決に資する自動運転技術の社会実装に向けて、取り組みを推進してきた。一方、物流の場・ものづくりの場であり、同協議会の拠点でもある臨海部エリアでは、内陸部からのアクセスは路線バスが主流だが、運転手不足による減便等も散見される状況であり、そこで働く人や訪れる人等誰もが安全・安心・快適・便利に移動できる交通環境の実現が求められている。

また、大田区の内陸部の一部地域においても、バス運転手不足に伴う路線バスの減便による交通機能の低下や、高齢者等の免許返納後の移動手段の確保、駅やバス停から一定距離離れた交通不便地域の存在等、地域の公共交通の課題は深刻化・複雑化している。

同WGでは、これらの課題の解決に向けて自動運転技術を活用した新たな移動インフラの構築や自動運転サービスと既存交通の連携等の検討を進める。

●主な検討内容と実装ロードマップ想定
フェーズ1(南部流通業務団地内の実証):TRCが所在する南部流通業務団地において、就業者の施設間・施設⇔駅間の移動を対象とした自動運転車両の実証実験等を実施する。

フェーズ2(空港臨海部での実証運行):主に空港臨海部での一般道をフィールドとして、実証運行等を行う。

フェーズ3(L4運行):空港臨海部において、自動運転レベル4許認可を取得し社会実装を実現する。

フェーズ4(既存交通との連携・大田区内全域への展開):既存の路線バスやタクシー等をはじめとする多様な既存交通との連携や、大田区全域における自動運転技術の展開を検討する。

●協議会の取り組み状況
既存のTRC建物内走行WG、循環型ラストマイル配送WG、フィジカルAI荷役WGに加えて、下図赤枠の通り、公共交通WGを発足。

●newmoの自動運転タクシー
技術開発拠点をTRC構内に有するnewmoは、すでに大田区を中心とした東京都心部にて実証走行・データ取りを実施中。