大塚グループの物流を担う大塚倉庫㈱は9月29日、ブドウ糖注射剤や生理食塩液等の輸液製剤の主要メーカーで、人工腎臓透析用剤のトップメーカーである扶桑薬品工業㈱の物流業務を受託すると発表した。2025年9月より北海道拠点の運用をスタートし、順次の拡大を予定している。
物流業界は、慢性的な労働力不足という課題を抱えているほか、2025年4月に施行された物流総合効率化法(新物効法)への対応(※1)および、医薬品の流通過程の品質保証水準を定めたGDPガイドライン(※2)の準拠が求められる。その上で、人々の健康と生活に欠かせない医薬品を災害等の発生時にも届け切るというBCP対策も徹底する必要がある。
荷主および物流事業者が様々な対応を迫られる中でもサプライチェーンの全体最適化を図り、共に医薬品の安定供給体制の構築を推進する。
大塚倉庫は、大塚グループおよび同社の企業理念である“Otsuka-people creating new products for better health worldwide”のもと、人々のより豊かで健康な暮らしに貢献するメーカー物流会社として、今後も持続可能な物流の構築を目指すとしている。
※1:新物効法の施行により、2025年4月1日から荷主・物流事業者には物流効率化の取り組みが努力義務として課された。
※2:Good Distribution Practice の略。医薬品の保管・輸送に関わる国際的な適正流通基準。

