㈱メディパルホールディングスは4月9日、同社連結子会社の㈱メディセオが、同社グループの物流センター間で行われる医療用医薬品の幹線輸送において、首都圏~北海道方面への輸送に「31フィート(ft)鉄道コンテナ(※1)」を活用したモーダルシフト(※2)を開始したと発表した。

メディパルグループでは、「医療と健康、美」の流通を支える事業活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを多角的に推進中。その一環として、メディセオでは2021年より、日本石油輸送㈱、日本貨物鉄道㈱および日本フレートライナー㈱と連携した4社共同プロジェクトにおいて、従来の大型トラック輸送から環境負荷の少ない鉄道コンテナを活用した輸送に取り組んできた。
今回導入する31ft鉄道コンテナは、従来のコンテナと比較して医薬品を大量に輸送することが可能であり、長距離トラックのドライバー不足に対応するほか、物流コストの削減にも寄与する。
また、環境負荷低減にも貢献する点から、同グループの持続可能な物流に関する取り組みをさらに強化する重要な施策となる。温室効果ガス排出量の削減については、首都圏~東北間と首都圏~関西間の基幹物流において、従来の輸送と比べて約75%、年間換算で約246t-CO2の削減を実現しており、今回の首都圏~北海道間の医薬品輸送のモーダルシフト開始によりさらなる削減を見込んでいる。
なお、今回の取り組みは、流通業務の効率化を図る事業として国土交通省の「物流総合効率化法」に基づく総合効率化計画に認定されており、「モーダルシフト加速化緊急対策事業」に採択されたものとなる。
※1:従来の12ftコンテナに比べて容積が大きく、輸送効率が向上するコンテナ形式。
※2:輸送手段をトラックから鉄道や船舶に切り替えることにより、環境負荷の軽減や効率化を図る輸送手段の転換。
●新コンテナのデザインについて
首都圏~北海道方面の新ルートでは、以下の2つのデザインのコンテナを走行する。

