総合物流企業の高末㈱および、全国でホームセンター事業、EC事業等を展開する㈱カインズとDCM㈱は2月14日、2月17日から東海地方の一部地域で店舗共同配送を開始すると発表した。

店舗納品の共同配送により空車走行距離・走行時間を短縮し、トラックドライバー不足の解消およびCO2排出量削減を目指すとしている。

3社は働き方改革関連法案の施行によるトラックドライバーの時間外労働における上限規制等、いわゆる「物流2024年、2030年問題」を背景とした、深刻な人手不足やそれに伴う物流停滞が懸念される中、安定的に商品を供給するための物流網の維持・構築に向けた協議や実験を継続してきた。

今回、2024年3月に稼働を開始したカインズ桑名流通センター(三重県桑名市)とDCM大府商品物流センター(愛知県大府市)の両配送拠点が、共同配送の効果を生み出しやすい位置にあり、かつ、共に高末が配送を受託していることから、今回の共同配送の実現に至った。

共同配送ルートイメージ

●共同配送の内容
概要:カインズとDCMはそれぞれの物流センターから自社の店舗へ納品後、空車のまま、自社の物流センターに戻っていたところを、自社店舗へ納品後、協業相手先の物流センターで商品を積み、協業相手先の店舗へ納品してから、自社の物流センターに戻ることで、空車走行距離・走行時間を短縮し、配送の効率化を実現するほか、CO2排出量削減につなげる。
開始日:2025年2月17日(月)より
配送地域:岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県
運行回数:週26運行(カインズ6店舗、DCM22店舗)
削減CO2排出量:約33.6tーCO2/年(見込み)

●今後の計画
高末は、市民の生活を支える社会インフラとして、重要な役割を果たしているカインズとDCMが協業することの意義を真摯に受け止め、両社をつなぐ役割として尽力し、安定的な商品供給の実現に向けて努めていくほか、今回の取り組みをはじめ、様々な物流課題の解決や環境負荷の軽減に取り組み、持続可能な物流の実現を目指すとしている。