NIPPON EXPRESSホールディングス㈱(NXHD)は2月13日、㈱商船三井が開始した海上輸送カーボンインセットプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」へ参画し、NXグループが提供する海上コンテナ貸切輸送(FCL)において、顧客のScope3排出量削減に貢献するサービス「NX-GREEN Ocean Program」を2月より開始すると発表した。

NXグループは気候変動への対応として、2030年までに2013年比でグループ全体のCO2自社排出量(Scope 1,2)の50%削減を目指し、2023年5月にはScience Based Targets initiative(SBTi)の認定取得に向けコミットメントレターを提出している。2050年までにカーボンニュートラル社会の実現への貢献(Scope1,2,3)を目標として掲げ、鉄道や船舶を利用したモーダルシフトの推進や、持続可能な航空燃料を活用した「NX-GREEN SAF Program」(※1)の提供等、顧客のサステナビリティ経営に貢献する様々なサービスの創出に取り組んでいる。
商船三井は2024年2月、アジア太平洋域の海運会社として初めて、オランダのスタートアップ企業123Carbon B.V.と協働して構築したプラットフォーム上で、代替燃料を使用した低炭素海上航海の環境属性(※2)をデジタル証書として取引可能な形とした。そのスキームを活用し、2025年2月より海上輸送カーボンインセットプログラム「BLUE ACTION NET-ZERO ALLIANCE」を開始した(※3)。
今回、NXグループが開始するサービス「NX-GREEN Ocean Program」では、商船三井が運航する船隊で実施した特定の低炭素航海に関して、その環境属性とデジタル証書をNXグループが調達し、Scope 3のGHG(※4)排出量削減に取り組む顧客へ割り当てる。デジタル証書の割り当てを受けた顧客は、自社の統合報告書等のレポートへ反映することも可能。
NXグループがB/L発行(※5)する世界各地発着の全ての海上コンテナ貸切輸送(FCL)を対象としており、利用船会社を限定することなく利用可能としている。
※1:関連リリース:NXグループ、「NX-GREEN SAF Program」を日本で提供開始
※2:定量的に記載されるGHG(Greenhouse Gas)排出削減量データや当該低炭素航海の詳細を含む情報
※3:商船三井のプレスリリース:https://www.mol.co.jp/pr/2025/25020.html
※4:Greenhouse Gas。温室効果ガスとも呼ばれ、地球の大気や海水の温度上昇を促す性質を持つ気体を総称したもの
※5:Bill of Lading(船荷証券)、Sea waybillを含み、発行者がNIPPON EXPRESS名義のものに限る