NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は1月9日、すべての海上LCL(コンテナ混載)貨物を対象とした温室効果ガス排出量をオフセット(※1)する輸送サービスの提供を開始すると発表した。

NXグループは、長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向けて、「気候変動への取り組み」を重要課題(マテリアリティ)の1つと位置づけ、自社事業におけるCO2排出量削減に努めるほか、顧客のCO2をはじめとした温室効果ガス排出量削減に貢献する商品・サービスの創出に取り組んでいる。

今回開始するサービスは、NXグループがB/L発行する(※2)世界各地発着のすべての海上LCL貨物輸送が対象となる。現時点では排出が避けられない海上LCL貨物輸送の温室効果ガス排出量(※3)と同量のカーボンクレジットを調達し、排出された温室効果ガス全量を顧客の追加費用なくオフセットする海上LCL貨物輸送を実現する。カーボンクレジットは、第三者認証機関Verified Carbon Standard(VCS)等の認定を受けたプロジェクトの中から選定し、地球温暖化の緩和だけでなく、地域社会のより良い暮らしに貢献するプロジェクトを調達する。

※1:温室効果ガス排出量のうち、他の場所で実現した温室効果ガスの排出量削減・吸収量(クレジット)購入や、他の場所での排出量削減・吸収を実現するプロジェクト・活動への参画等により、埋め合わせること。

※2:Bill of Lading(船荷証券)、Sea waybillを含み、発行者がNippon Express名義のものに限る。

※3:オフセットする年度の前年7月1日から当年6月30日までに輸送された海上LCL貨物量をもとに算出。