ヤマトホールディングス㈱、日本航空㈱、スプリング・ジャパン㈱は11月27日、「物流に新たな価値を提供し、サステナブルな社会を実現する」という共通ビジョンのもと、ヤマトグループが導入するエアバスA321-200P2F型機貨物専用機(フレイター)を2024年4月11日からスプリング・ジャパンで運航すると発表した。

運航開始に向けて11月22日からプルービングフライト(※)を開始したほか、プルービングフライトに先立ち11月20日に成田空港で来賓および報道関係者にフレイターの機体お披露目会を実施した。

※運航乗務員の訓練や機材整備、オペレーション等のための慣熟飛行

●成田空港機体お披露目会の様子

機内の様子
メインデッキへの貨物コンテナ搭載の様子
代表者挨拶の様子。左から日本航空の斎藤氏、ヤマトHDの長尾氏、スプリング・ジャパンの米澤氏
駐機の様子

●プルービングフライトの様子

成田空港
関西空港
北九州空港

●各社社長メッセージ
ヤマトホールディングス㈱ 代表取締役社長 長尾裕氏
現在、「運創」をキーワードに新しいビジネスモデルを創っていくことを進めています。フレイターの導入は2019年から本格的な検討をはじめ、日本航空様、スプリング・ジャパン様をはじめ、様々な関係者の皆様の協力があってこそ実現しました。当社の物流ネットワークに新しくフレイターを加え、今後も豊かな社会の実現に貢献できるよう精進してまいります。

日本航空㈱ 代表取締役社長 赤坂祐二氏
当社は、多くの人々や様々なモノが自由に行き交う、心はずむ社会・未来の実現を目指しています。このたび、ヤマト様とのパートナーシップにより、国内物流における新たな価値を創出するチャンスをいただきました。航空の強みである高速・長距離輸送により、輸送効率を飛躍的に向上し、持続的かつ機動的な物流ネットワークを構築いたします。ヤマト様とJALグループが一丸となって、社会課題の解決ならびに地域社会に貢献し、社会インフラ・ライフラインとしての責務を果たすべく、この新たな事業に取り組んでまいります。

スプリング・ジャパン㈱ 代表取締役社長 米澤章氏
当社は成田空港を拠点とするJALグループのLCCです。2024年の8月には就航10周年を迎え、成田空港と中国各地を結ぶ国際線と日本の国内線のネットワークを展開しています。このたび、私どもは貨物専用機の運航を担うこととなりました。LCCが貨物専用機の定期便を運航することは日本で初めてで、大きな挑戦ですが、社会にとっても弊社にとっても大変意義のある取り組みになると確信しています。会社としても貨物事業への始めての参画で、2022年の9月以来、全社を挙げてやっとここまできました。プルービングフライトは商業運航開始に向けた第一歩であり、安全・安心のフライトを提供できるようこれからも努力してまいります。

●今後の展開
プルービングフライトは2024年3月まで実施し、2024年4月11日からの運航開始に向け準備を進めていくとしている。

●特設ホームページ:フレイター改修レポート「旅客機がフレイター(貨物専用機)に生まれ変わるまで」
https://www.yamato-hd.co.jp/pr/mobility/freighter/