三菱倉庫㈱と㈱キユーソー流通システムは10月30日、2023年12月4日より、医薬品GDP(※)に対応した専用車両を使用し、関東~関西間において医薬品の中継リレー輸送を開始すると発表した。

当該輸送は、三菱倉庫のグループ会社であるDPネットワーク㈱が展開する医薬品GDP輸送サービス「DP-Cool」のために同社が開発した車両2台をキユーソー流通システムのグループ会社キユーソーティス㈱が利用し、関東・関西の中間に立地する「コネクトエリア浜松」他で、関東発・関西発のそれぞれのドライバーが交代することにより、車両の変更なく長距離輸送を行うとしている(下図参照)。

今回の取り組みにより、ドライバーの労働環境が改善され、2024年問題により一層深刻化することが予想されるドライバー不足への有効な対策となるとしている。

三菱倉庫/キユーソー流通システムによる医薬品GDP対応中継輸送

両社は2022年1月31日に業務提携契約を締結以降、主に食品・医薬品分野において、両社の強みを生かし、共同配送網及び新規サービスの構築に取り組んでいる。

今後も、三菱倉庫が持つ医薬品取扱いノウハウと、キユーソー流通システムが持つ4温度帯管理が可能な全国輸配送ネットワークを組み合わせることにより、「食と医を支える新しい物流プラットフォーム」を構築し、顧客に新たな価値を提供していくとしている。

※Good Distribution Practice(医薬品の適正流通)。医薬品の流通プロセスにおいて、品質を厳格に管理するために作られた基準