SBSホールディングス㈱は10月24日、ECプラットフォームサービス「EC物流お任せくん」において、顧客のOMO(オンラインとオフライン販売の連携)に関する課題を解決し、在庫管理を最適化することを目的に、フューチャーアーキテクト㈱が提供するクラウド型在庫情報共有システム「OmnibusCore(オムニバスコア)」とシステム標準連携することを決定したと発表した。サービスの提供開始は2024年2月の予定。
今回「EC物流お任せくん」とのシステム連携が決定した「OmnibusCore」は、販売に必要なデータ連携先を繋げ、アパレル企業を中心としたオムニチャネル(あらゆる販路の統合)戦略を支援するプラットフォームサービス。業界別に最適化されたプラットフォーム戦略の中でも、主にアパレル等の業界では、OMOに関する課題への対応が必須と考え、今回のシステム連携に至った。
「あらゆるチャネル・場所の在庫をあらゆる受取・配送形態で販売することで、販売機会損失を無くし機会の創出を行う」という同社のサービスに対し、SBSグループの物流サービスが連携することで、複雑化しがちなアパレル業界のIT構成をよりシンプルにし、OMOを一層加速させることが可能としている。
●今回のシステム連携の具体的なメリット
①店舗・オンライン・倉庫の枠組みをなくす
店舗・オンライン在庫も倉庫の1つとして管理していく考え方に基づき、在庫の最適化とIT構成を考えていく
②在庫のリアルタイム一元管理とデマンドシステム
最も在庫量の多い、物流倉庫の在庫変動をより早く各販売在庫に反映することで、機会ロスを低減していく(従来の店舗在庫配分や、基幹システムを上位概念に固定した在庫反映を変える)
③合理的で、サービスレベルが高い共通インフラを活用した在庫デリバリーと循環
モール配送拠点への迅速な納品、配送方法のバリエーション、店舗受け取り、返品/回収の仕組み等、アパレル向けの店舗立地(ファッションビル、商業エリア)や点を結ぶデリバリーの異業種/同業種共配化により、あらゆるチャネルに対して最安のモードを選択させる
なお、今回のサービスは追加オプション等を必要としない標準連携機能であることから、「OmnibusCore」の利用料に変動はない。倉庫・物流側と直接データがつながることで、より多くの対象データを素早く取得することができ、あらゆる在庫の移動効率化や、顧客の本来のニーズに適した配置転換等、具体的な施策や改善の実行へと繋がるとしている。