ラピュタロボティクス㈱は4月11日、「ラピュタ自動フォークリフト(ラピュタAGF)」を鈴与㈱の物流センターで今夏に現場オペレーションを想定した試験運用を予定していると発表した。
ラピュタロボティクスは4月4日に自動フォークリフト事業を展開していくと発表。鈴与は、物流現場における人材不足への課題解決に向けて早期に取り組みを開始するため、2022年10月に自動フォークリフトの実証実験を実施した。同実証実験で得られた結果をもとに、今回、ラピュタ自動フォークリフトの本格活用を見据えて、現場オペレーションを想定した試験運用を行う。
今回のラピュタ自動フォークリフトの試験運用においては、協働型ピッキングアシストロボット、ラピュタPA-AMRの商用化以来、カスタマーサクセスに力を入れ、物流現場の自動化において確かな実績を構築してきた結果が評価されたほか、自社開発のロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」、それを用いたロボット群制御AIのソフト技術、また、国産のハードウェアを用いた精度の高い製品とサービスも期待されている。
●試験運用においてのポイント、取り組み
(1)人材不足への早期の取り組み
人材不足に対して先手を打っていくことがサステナブルな経営実現にも寄与する。
(2)物流現場のDX化を推進
人と共に協働し生産性の効果を検討しながらDX化を推進していくための一歩として、ラピュタ自動フォークリフトの採用を検討する。そして、得られた知見は他拠点のDX化を推進する際、活用する。
●鈴与㈱ 前田弘賀取締役のコメント
「ラピュタ自動フォークリフト」には、高度なセンサ技術やデータ解析機能による作業の効率性や正確性あるいは安全性の向上、さらには作業員の労働環境の改善につながることを期待しています。また、本取り組みは、(完全自動化ではなく)人との協働を視野に入れていることが当社の狙いとマッチしてます。ロボティクスは、まだ発展途上の技術であり完全に人手を置き換えることができない場合もありますが、早い段階からテクノロジーの用途開発にチャレンジすることでそのノウハウの早期確立を目指します。