ヤマト運輸㈱は1月30日より、生鮮食品など冷蔵・冷凍商品の個人間取引における配送ニーズの高まりや、企業への返品・回収時のオペレーション効率化のニーズを受け、企業向けに提供している「配送連携API※」の対象商品に「クール宅急便」を追加した。

※API(Application Programming Interface):アプリケーションやプログラムを連携させるためのインターフェース。

同社は2017年12月から、発送に関わる利便性向上に向け、2次元コードでの送り状発行、集荷予約、荷物の配送ステータス情報取得等の機能を事業者のWebサイトと連携できる「配送連携API」の提供を開始。現在は、フリマアプリ・ネットオークション等の個人間取引や、個人から企業への商品の返品・回収・買い取り等で利用されている。

近年、フリマアプリなど個人間取引で冷蔵・冷凍商品を購入する機会が増えた一方で、冷蔵・冷凍商品の個人間取引や返品・回収時の発送は手書きの送り状を使う機会が多く、消費者の手間軽減や事業者のオペレーション効率化に向けた取り組みが求められており、今回冷蔵・冷凍商品の配送ニーズ拡大に対応するため、「配送連携API」の対象商品にクール宅急便を追加する。従来の常温に加え、冷蔵・冷凍温度帯の商品の取り扱いが可能となることで、多様な利用シーンでより簡単・便利に商品の発送ができ、エンドユーザーと事業者双方の利便性向上に貢献する。

●配送連携APIの概要
事業者のWebサイトと「配送連携API」を連携することで、送り状の手書きが不要になる。ヤマト運輸営業所・コンビニエンスストア・PUDOステーションへ荷物を持ち込んで発送する際には、システム上から生成された2次元コードをかざすだけで簡単に送り状が発行できるほか、運賃は事業者へ一括で請求するため、荷送人が発送する際に個別の支払いは発生しないとしている。

●「配送連携API」の詳細・申し込み
https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/delivery_api_linkage/index.html

対象サービス:「宅急便」「宅急便コンパクト」「ネコポス」「クール宅急便」

●配送連携APIを利用した配送フロー

※クール宅急便を発送する前には必ず予冷が必要。
※クール宅急便の発送は匿名配送に対応していない。