ヤマト運輸㈱とSHKライングループ傘下の東京九州フェリー㈱は9月27日、両社が2021年7月から開始した関東-九州間の海上輸送を活用したモーダルシフトの輸送規模を順次拡大し、2022年9月より開始当初の6倍まで拡大したことを明かにした。

両社は、2021年7月に関東-九州間のトラック長距離輸送の一部を、東京九州フェリーの海上輸送に切り替え、横須賀港(神奈川県)-新門司港(福岡県)間でフェリー輸送を開始。これにより、従来のトラック長距離輸送に比べ、輸送における温室効果ガス排出量を年間約1,400トン(約66%)削減(※1)する効果があったとしている。

※1:トラックとフェリーで同じ輸送重量を想定した場合の推計値による比較
   算定範囲:製品の輸送
   算定方法:従来トンキロ法(出典:経産省・国交省「ロジスティクス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイドラインVer.3.1」)

●運用フロー


(1)東京都品川区のヤマト運輸ベース店から九州向けの荷物をトラック(※2)へ積み、横須賀港(神奈川県)へ輸送
(2)横須賀港でシャーシのみをフェリーに積載し、新門司港(福岡県)までフェリーで海上輸送
(3)新門司港に到着後、福岡県福岡市のヤマト運輸ベース店へトラック(※2)で輸送

※2:SHKライングループ傘下のマリネックス㈱のトレーラを活用