アマゾンジャパン(合)は7月27日、日本全国18か所にアマゾンの配送拠点であるデリバリーステーションを新たに開設すると発表した。今回の新設により、全国の顧客は数百万点の商品を翌日に受け取ることが可能になる。
また、新たに青森県、岩手県、秋田県、長野県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、熊本県、沖縄県の顧客は「置き配指定サービス」が利用できるようになるほか、アマゾン独自の配送により700万点以上の商品の翌日配送が可能となる。
アマゾンのデリバリーステーションでは、様々な経験、性別、年齢、民族的背景を持つ5,000人以上の規模の雇用機会を創出する予定。職種は拠点の安全衛生、ステーションマネージャー、シフトアシスタント、ラーニングコーディネーター、ドライバーマネージャー、Amazon Flexの配送パートナー等多岐にわたり、互いに協力しながら顧客に商品を配送していく、としている。
「置き配指定サービス」は、安全かつ非接触のサービスであるほか、顧客が商品受け取りに立ち会う必要がない。アマゾンで買い物をする際に、宅配ボックス、ガスメーターボックス、車庫、自転車かご、玄関先等、好きな場所を選択することができる。また、再配達の手間が省けるため、CO2排出量の削減につながり、環境に配慮した配送サービスと位置付けている。
デリバリーステーションは注文商品を全国のフルフィルメントセンター等から集約し、周辺地域の顧客の玄関先まで届ける同社のラスト・マイル・デリバリーの起点となる場所。今回の18拠点の新設により、同社は日本国内で45拠点以上のデリバリーステーションを展開することとなる、と明らかにしている。
同社は長年のプロセス改善とイノベーションにより、一部の地域では顧客に数百万点の商品の当日配送を約束することが可能となった。顧客は正午12時までに注文する場合、同日の午後10時までに商品を配送するサービスを選ぶことができるほか、東京、神奈川、大阪、京都、福岡、宮城、福島、埼玉、千葉、神奈川、愛知等の地域では、「お急ぎ便」、「お届け日時指定便」も利用可能。東京都在住のプライム会員の場合、当日注文した商品の当日中の受け取り時間を、便利な2つの配送時間帯(16~20時または18~22時)から選択でき、クリックから玄関先までわずか数時間で100万点以上の商品を購入できる、としている。
2022年に開設する18拠点の名称(仮称)と開設予定月は以下の通り。
●新設する18か所のデリバリーステーション
[名称(仮称)/都道府県/開設予定月]
▽八戸デリバリーステーション/青森/7月
▽弘前デリバリーステーション/青森/6月
▽盛岡デリバリーステーション/岩手/3月
▽秋田デリバリーステーション/秋田/6月
▽三郷デリバリーステーション/埼玉/3月
▽上尾デリバリーステーション/埼玉/9月
▽品川デリバリーステーション/東京/10月
▽横浜・都築デリバリーステーション/神奈川/7月
▽横浜・戸塚デリバリーステーション/神奈川/8月
▽千曲デリバリーステーション/長野/9月
▽塩尻デリバリーステーション/長野/7月
▽名古屋・中川デリバリーステーション/愛知/9月
▽高松デリバリーステーション/香川/8月
▽松山デリバリーステーション/愛媛/9月
▽高知デリバリーステーション/高知/6月
▽徳島デリバリーステーション/徳島/7月
▽熊本南デリバリーステーション/熊本/9月
▽豊見城デリバリーステーション/沖縄/8月
●Amazon Flex
デリバリーパートナー(ドライバー)が決められたシフトではなく、ドライバー自身が自由な時間を自ら選択して働くことができる革新的な配送プログラム。日本では2019年にサービスを開始した。報酬は時間単位や配送単位ではなく、配達ブロック単位で支払われる仕組み。透明性と確実性を保つため、デリバリーパートナーには前もって支払われる金額が分かるようになっている。20歳以上で、黒ナンバーを取得した軽トラックや軽バン等の軽貨物自動車を所有し、貨物軽自動車運送事業者として各運輸局に登録されていること、必要な保険に加入していること等、登録時に所定の条件を満たしていれば、誰でも応募することが可能で、東京、大阪、千葉、埼玉、神奈川など日本各地で、すでに数千人のデリバリーパートナーが配達を行っている、としている。