㈱ネバーマイルは7月13日、ニトリグループの物流部門を担う㈱ホームロジスティクスにおいて、小物・雑貨商品のラストワンマイル配送における新たな配送管理システムを開発したと発表した。

同システムは、2024年8月のプロジェクト開始から約6か月という短期間で初版構築。2025年1月の稼働開始以降、段階的に全国の主要拠点へ導入を進め、現在は全国33拠点での運用を実現している。

ホームロジ配送管理システム 操作画面イメージ

ホームロジスティクスはニトリグループの物流中核企業として、調達から配送までを一気通貫で管理・運営する「製造物流IT小売業」の物流を支えている。

同社では、顧客配送時の「置き配」の実現、伝票・荷札確認の精度向上など業務改革の実現、さらには物流2024年問題への対応を支えるため、配送管理システムの刷新を決定した。同プロジェクトでは、限られた期間で課題整理から設計・開発、リリースまでを完遂するため、物流・サプライチェーン領域に深い知見を持つネバーマイルがパートナー企業として選定された。

●機能数の推移

●システムの主な機能
配送支店における荷受け、検品、積み込みから顧客宅への配送まで、ラストワンマイルの全プロセスを範囲としている。

管理システム:伝票管理、配車計画、運行管理、動態管理、実績集計、再配達登録、外部システム連携、チャット
ドライバーアプリ:ステータス管理、受領サイン管理、再配達登録、チャット、検品スキャン
WEBサービス:配達状況確認、日時変更・受取方法の変更(置き配等)、再配達依頼

●導入効果
①「まとめ配送」による配送効率の向上
従来の「伝票単位」の管理から、 同一住所への複数荷物を一括で配送する「お届け先単位」の管理へと変更した。この「まとめ配送」を実現したことで、重複した訪問を回避している。2026年4月の実績では、全配送のうち平均約10%が「まとめ配送」として集約され、配送効率の着実な向上を実現した。

②柔軟な受取方法指定による再配達の抑制
顧客専用のWEBサービスを通じ、配送日時の変更に加えて、置き配を含む「受取方法の指定」が可能となった。2026年4月の実績では、平均約4.3%の配送で置き配が選択されており、物流課題である再配達を抑制している。

③デジタル化による配送品質の向上と現場負担の軽減
荷物の検品工程を従来の「目視」から「アプリでのスキャン」へ変更したことで、積込・納品時の誤配送を未然に防ぐ仕組みを構築した。併せて、配送時の顧客からの受領サインをアプリ完結とした。

④稼働管理による遅配の抑制
リアルタイムな稼働状況の可視化により、運行進捗の正確な把握が可能となった。配送遅延の兆候を早期に検知し、管理者からドライバーへ迅速に指示を送ることで、遅配の発生を最小限に抑制している。

●同プロジェクトの進め方
物流・サプライチェーン領域に精通したネバーマイルのメンバーが参画し、これまでの物流領域の知見を反映した汎用的な機能モジュールと独自要件に合わせた個別設計を組み合わせることで、設計・開発工程を大幅に効率化した。6か月での稼働開始に向け、初期機能を厳選した上で、要件定義から開発、テストまでを柔軟に遂行。現場視点を重視したこの手法により、短期間でのリリースと安定稼働、および全国33拠点への円滑な拡大を実現した。