物流博物館は2月5日~5月8日の期間、特別展「『物流』のパイオニア 平原直の生涯と思想」を開催していると発表した。

同展示会は、物流業界で「荷役近代化の父」と呼ばれる平原直氏の没後20周年・生誕120周年を記念した特別展。平原直(ひらはら・すなお:1902~2001)氏は、戦前戦中・戦後の激動の時代を通じ、一貫して荷役労働における人間の「苦役」からの解放を目指した人物として知られている。

戦前から輸送現場に身を置き作業の機械化・合理化を提唱。戦後は「月刊マテリアルフロー」の前身となる月刊誌『荷役と機械』を38年間にわたり発行し、執筆や講演・教育活動を通じてパレット、フォークリフト等の導入・活用をはじめ、荷役の近代化・物流理論の開発普及に尽力した。戦後の変革期を経て合理化された物流発展の礎を築いた先覚者として知られ、その影響は中国・韓国・台湾にも及ぶ、とされている。

同氏の思想は革新・合理化を主張しながら公共性を前提とし、視線は常に変革によって失われていく技術や運ぶ姿、歴史にも注がれており、今回の展示は同氏が遺した膨大な著作や資料・写真・映像によりその足跡を振り返り、変動期といえる現在に通じる指針を見出そうとする試み、と同博物館では紹介している。

同展示会の開催概要は以下の通り。

●特別展「『物流』のパイオニア 平原直の生涯と思想」開催概要
会期:2022年2月5日(土)~5月8日(日)
   ※3月14日(月)は平原直氏誕生日のため開館。新型コロナウイルス感染症の拡大状況により変更となる場合あり。
共催:流通経済大学
後援:(一社)日本パレット協会、(株)流通研究社
協力:日本パレットレンタル(株)

●関連イベントの詳細講演会、映画上映会、担当学芸員による展示解説スライドトークなど
http://www.lmuse.or.jp/exhibition/special/doc/dcfee918debd3d7465bfae1904cf144ce22d498e.pdf