米国inVia Roboticsは7月11日、同社が開発したAI自動化ソフトウェア「inVia Logic」に、倉庫の通路の混雑を緩和する新たなアルゴリズム「TQI(Traffic Quality Index)」を組み込んだと発表した。

これにより、Eコマースのフルフィルメントセンターで働く作業員の重複を予測・回避することでピック率を向上した、としている。

TQIは既存のinVia Logicの最適化アルゴリズムを強化したもので、ピッカーが注文品を受け取るための最も効率的なルートを計算し、SKUの近接性に基づいて注文を割り当てる(ピッカーが同じ通路を回る回数を制限する)。

今回の新しいアルゴリズムは、1日を通してリアルタイムで注文を満たすために必要な動きをインテリジェントに予測。個々のピッカーの経路が重複して工程を遅らせることが予測される場合、inVia Logicはそれらの経路を動的に再計算し、通路の混雑と減速を回避する。

ピッキングの重複を避けることは、inVia Pickerロボットが倉庫内を移動する際の中核的な要素であり、1台のロボットが他のロボットの通過やピッキングの終了を待つために1日中生じる停止回数やアイドル時間を削減することができる。現在、同じガイダンスが inVia PickMateを使用する作業員にも提供されている。これは、在庫のピッキング、補充、片付けを行う経路をインテリジェントに指示するための生産性ツールとなる。