(一社)日本物流団体連合会は4月14日、東京都千代田区の学士会館において、第20回「物流連懇談会」を開催した。

同懇談会は物流業界の幅広い会員の参加を得て、会員への情報提供、会員相互の情報交換・交流のために行われており、コロナ禍が継続する昨今だが、新型コロナ感染症対策を講じた上で対面で開催された。

今回は、成田国際空港(株) 代表取締役社長の田村明比古氏から「成田空港の現状とこれから ~航空貨物を中心として~」と題する講演が行われ、会員企業の代表者や幹部など56名の参加があった。

冒頭、池田物流連会長の挨拶ののち、講演会が始まった。講演では、新型コロナの影響も含めた成田空港の現状の説明のほか、サステナビリティ経営推進の観点から環境負荷の低減、先進技術の導入、あるいは就労環境の向上等、成田空港における様々な取り組みが紹介された。

講演後の質疑応答では、講義内容を受け、アジア各国の競合するハブ空港への対抗策、成田空港取扱貨物が効率的に機能するために求められる近隣拠点の倉庫・保管施設のあり方、トランジット貨物の成田における現状の取り扱い割合について等の質問を受け、田村社長が詳細に回答した。