愛知機械テクノシステムは第15回国際物流総合展に物流センター向け用途の新型AGVを出展する。同社のCarryBeeシリーズは低床タイプを中心とし、主には製造業に納入されてきた。ものづくり業界の要求に応え積み上げてきた幅広いバリエーションに加え、最近では物流業界向けの機種を追加してきた。今回は6輪台車搬送のDragon3、1.1×1.1パレット(T11)搬送のEight Plus、それに加え建屋間の屋外搬送が可能な屋外タイプAGVを出展する。

ブースにはエンジニアが常駐、カスタマイズ等の相談ができる。

6輪台車搬送のDragon3は、台車の床下に潜り込んで自動連結、切り離しをする世界初の超細型のタイプである。牽引フックで台車の前端を連結する方式では、搬送先で台車を縦置きに並べて配置することができない。潜り込み方式であれば、縦置き列の最後尾で台車を切り離し、そこより前方にある台車の床下を潜り抜けてゆくことで縦置き配置が可能となる。細身である台車形状が故に牽引に限られていたが、6輪台車による流通が増える中、有効な合理化の手段になる。ピッキングエリアや保管エリアから出荷場への搬送等に適したタイプである。現在開発の最終段階であり今年中には発売となる予定である。

1.1×1.1パレット(T11)搬送のEight Plusは、T11パレットを搭載した搬送台車の床下に潜り込み、自動連結、切り離しするAGVである。小型コンパクトなAGVで搬送台車の下でAGVのみが90度、180度等スピンターンする。そのためパレットの無回転搬送ができ、省スペースであり、保管エリアでもパレット間隔を狭く配置することができる。またリフトアップではなく牽引搬送のため低コストである。最近増えてきている商品保管棚をピッカー前まで搬送するシステム(GTP)を低予算で実現することが可能である。中小規模のシステムで検討されるユーザーには選択肢となる。

屋外タイプAGVは、従来の磁気誘導方式に加え3D LiDARの無軌道タイプを追加した。磁気ケーブルの埋設が不要となり走行経路の追加、変更が容易になる。

同社は個別ニーズに対応するカスタマイズを得意とする。会期中はエンジニアが常駐するため、相談を受け付けている。

●愛知機械テクノシステムホームページの出展製品紹介ページ
https://aiki-tcs.co.jp/

6輪台車に潜り込む超細型AGVのDragon3
小型省スペースなパレット搬送Eight Plus
軌道敷設不要の3D LiDAR式の屋外タイプを追加。