SBSホールディングス㈱は10月1日、SBS東芝ロジスティクス㈱が自社開発システム「VRフォークリフト安全教育」の活用を拡大している取り組みが、10月1日発行の物流専門誌「月刊マテリアルフロー」10月号の特集「物流の人手不足対策最新動向」で紹介されたと発表した。
当初は社内向け安全教育ツールとして開発したソフトだったが、現在は社内外を対象に物流現場で課題となるフォークリフト有資格者不足や教育担当者不足への有効な対応手段として活用の幅を広げているとしている。

●安全教育の課題から開発
同社では、「朝、『行ってきます』と出社した従業員を、夜、『ただいま』と無事に帰宅させる」という考えのもと、安全品質向上活動を推進している。
一方、現場では、
・座学だけでは事故の怖さが伝わりにくい
・慣れや思い込みによる油断を防ぎきれない
・実機を用いた訓練は時間や場所の確保が難しい
といった課題があった。そこで同社は受講者自身がフォークリフトを操作しながら事故を疑似体験できる「VRフォークリフト安全教育」システムを自社で開発した。現在はカウンターフォーク版を中心に運用しており、同社およびグループ会社を中心にのべ1,500名以上が受講している。
●人手不足対策にも活用が広がるVR教育
同システムはフォークリフト事故削減を目的として社内向けに開発したものだが、顧客向けのVRデモを通じて様々な意見を受け、安全教育以外の分野でも活用できることが分かってきた。物流業界では近年、フォークリフト運転資格者の不足や教育担当者不足が課題となっている。実機を用いた訓練では、指導経験を持つベテラン作業者の時間確保や教育場所の確保が必要になるが、VR教育では会議室等の限られたスペースで実施できる上、フォークリフト免許を持たない担当者でも講師役を担うことが可能。これにより、現場への負荷を抑えながら効率的な安全教育を実施できる。
また、実際の導入現場では、
・フォークマン不足への対応として、資格取得を推進する新任作業者への教育
・経験の浅い作業者への事故防止教育
・フォークリフト未経験者への業務理解促進
等にも活用されている。また、受講者からは、
・事故の危険性を実感できた
・慣れによる思い込みに気付いた
・指差し呼称や声掛けの重要性を再認識した
・安易な判断が事故につながることを実感した
等の声が寄せられている。

