村田機械㈱は、同社グループの㈱日本シューターと共同開発した病院向けロボット台車搬送システム「MoCS(モックス・Moving Cart System)」が、(公社)日本インダストリアルデザイン協会主催のJIDAデザインミュージアムセレクションVol.25に選定されたと発表した。

MoCS

●JIDAデザインミュージアムセレクション選定企業一覧
http://jida-museum.jp/collection.html/selection.html

●選定理由(JIDA審査講評より)
MoCSは、医療現場での搬送に必要な機能を持つ、柔軟な搬送対応によって医療現場の省力化に貢献する自律走行搬送ロボット。シンプルでクリーンな佇まいで、医療現場における人や環境との共存を重視している。衝撃吸収式の接触検知により、現場での安全性と安心感も高めている。さらに医療従事者の快適な取り扱いのために天板形状や取手位置等のユーザビリティにも考慮している。重量物や階層移動、定時の頻回配送にも対応する。

●受賞製品「MoCS」
MoCSは、製造業や物流センター等の物流システムで活用されているAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送台車)の強みを継承し、院内搬送に必要な機能を搭載した自律走行搬送ロボット。専用カートを下から持ち上げた際にドッキングし、カートも含めて安全性を担保する。様々な搬送物の形態に対応した専用カートでフレキシブルな搬送が可能。重量物搬送や階層移動、定時頻回配送に対応し、医療現場の省力化に貢献する。

●主な仕様
定格荷重:Max.150㎏ ※カート自重含む
機体重量:100㎏:(専用カート:75㎏)
本体寸法:W500×L700×H320(専用カート:W650×L1220×H1400)
通信方式:無線LAN
走行:前後進、旋回、スピンターン
障害物検知:非接触式/接触式センサ
充電方式:自動充電/単相100Vリチウムイオンバッテリ(専用カート 障害物検知:接触式センサ)
※上記仕様は予告なく変更する場合あり